Sightsong

自縄自縛日記

万年筆のペンクリニック(3)

2013-03-05 00:40:26 | もろもろ

日本橋丸善の「世界の万年筆展」。中屋万年筆のブースで、プラチナの「#3776 センチュリー ブルゴーニュ」のペン先調整をお願いした。中屋万年筆は、プラチナ萬年筆の職人さんたちが立ちあげたところなので、このような形が可能なのである。

さて、同じペンをこうして診てもらうのは4回目くらいではなかろうか。どうも書き出しが渋いことも、いつも同じ。

調整してくださった方の話によれば、最近の万年筆は、筆圧が強い人向けに少しシフトしている。そのために書き出しを強くタッチするため、インクの出具合も問題ないのだという。自分は楽にさらさらと筆記したいから万年筆を使うのであり、それは困る。

ついでに、インクフローを多めにしてもらった。日本の中字は海外の細字程度なのではないか。翌日、手帳にちょっと書いてみると実に実に気持ちが良い。こうでなくては。

●参照
万年筆のペンクリニック
万年筆のペンクリニック(2)
行定勲『クローズド・ノート』(万年筆映画)
鉄ペン