「月刊少年マガジン」誌で1981年から連載を続けていた漫画、さだやす圭『なんと孫六』が、ついに完結した。
わたしは、高校生のとき、多分1987年頃から、毎月読んでいた(立ち読みですが)。その前の分については、どこかで借りてきて読んだ。そんなわけで、何だか意味なく感慨深い。
はじめは、高校の不良グループの闘争と高校野球の物語だった。やがて、孫六は、度が過ぎて高校を追放され、超法規的措置でプロ野球に入る。活躍するが、やくざとの闘争により、こんどはアメリカ大リーグへ。そこでも活躍するも、マフィアとの闘争。そして、WBCならぬWBTに出場。
それだけの話だが、孫六をはじめ、登場人物のキャラがことごとく立っていて、本当に面白かった。しかし、次第に、プロ野球や大リーグでの実在の選手を模したような人物ばかりが出てくるようになって、ハチャメチャさもなくなってきていた。残念ながら潮時。
できれば、山形、藤堂、鮫洲らの高校野球の仲間と、プロ野球や大リーグで対決する姿をみたかった。