The StoneからArts for Artまで歩いて5分くらい。21時20分くらいに着くと、ちょうど演奏がはじまる直前だった。
Andrew Drury (ds)
Ingrid Laubrock (ts)
Briggan Krauss (as)
Brandon Seabrook (g)
Arts for Artは音楽やダンスなどの活動を紹介するNPOで、学校のようなところの2階のひと部屋にあった。特に表示も出ていないため、訊いてまわらないと絶対にたどり着けない。
その一室はまさに教室のようで、ギターを除きアンプなしの演奏。ドルーリーはすごく響きが良い、室内がドラムスのようだとコメントしていた。さて、はじめて聴くドルーリーのドラムスは、シンプルに、精力的に叩くタイコのスタイル。途中で、器具に息を吹き込みタイコから音を出すパフォーマンスも行った。
部屋全体で共鳴するのはサックスも同様。ブリガン・クラウスのスピーディーなアルトと、イングリッド・ラウブロックの深みのあるテナーとが音叉のようにうなりを生じさせ、それがさらに空間に響いていた。
ギターのブランドン・シーブルックをよく見ると、昨晩Don Pedroで頭を振りまくっていた人ではないか。終わってから、「Needle Pointでしょう」「なにそれ?」「いや、昨日Don Pedroで」「Needle Driverだよ!」。グループ名を思い切り間違えているのにもかかわらず、本人のソロCDをいただいてしまった。
※この日はもともとチャールズ・ゲイルが客演する予定だったがキャンセル。ドルーリー氏もがっかりしていた。
●参照
ブリガン・クラウス『Good Kitty』、『Descending to End』
イングリッド・ラウブロック、メアリー・ハルヴァーソン、クリス・デイヴィス、マット・マネリ @The Stone
イングリッド・ラウブロック『Zurich Concert』
イングリッド・ラウブロック(Anti-House)『Strong Place』
トム・レイニー『Obbligato』(ラウブロック参加)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』、『Capricorn Climber』(ラウブロック参加)
ネイト・ウーリー『Battle Pieces』(ラウブロック参加)