Sightsong

自縄自縛日記

富山ブラック

2015-04-20 22:44:08 | 東北・中部

2度目の富山などと書くとANAの機内誌のようだが、2度目の富山。前回食べることができなかった「富山ブラック」というご当地ラーメンを、試してみなければならない。そんなわけで、仕事仲間推薦の「西町大喜」に行ってきた。

確かに黒い。しかもかなりの胡椒がかかっている。そして食べてみると、色から想像するよりも遥かに塩辛い。テーブルにはレンゲが置いていないが、それも当然である。スープを飲んだら喉が猛烈に渇いてしまう。

調べてみると、肉体労働向けに塩分を増やしたのだというが、いまでは、「白飯と一緒に食べるためのおかず」という存在意義がありそうだ。実際に、他のお客さんは当然のように白飯を一緒に注文していた。そうすればよかった。

醤油と鶏ガラ出汁の黒いラーメンといえば、京都の「第一旭」やその隣の「新福菜館」を思い出す。それらは一杯目から旨いと思えるラーメンだったが、富山ブラックはすぐには慣れない。少なくともあと2回は試してみなければならない。


京都の「新福菜館」

●参照
旨い富山


松下初美、川島小鳥、石川竜一、サクガワサトル

2015-04-20 07:14:39 | 写真

研究者のTさんと新宿のギャラリーをハシゴ。

■ 松下初美『ディアベイビーナナ』(ギャラリー蒼穹舎)

ヘルシンキで撮られた日常のスナップ。ハーフ版カメラにネガカラーを使っており、画面中心だけピントが合っていて周辺は流れぼやけている。滲み、くすんでいて、夢のようである。なんでも、ゴールデンハーフというトイカメラを使ったということだ。

■ 川島千鳥(コニカミノルタプラザ)

台湾で撮られた「カワイイ」写真。梅佳代に続く系譜を描くことができるのかな。確かに巧い。Tさんによれば、ニコンF6にネガカラーを使っているようだ。

■ 石川竜一(コニカミノルタプラザ)

川島小鳥とともに木村伊兵衛賞を受賞しており、川島コーナーの奥に石川コーナー。沖縄出身であり、すべて沖縄で撮られている。いきなりハッセルブラッドにデジタルバックを使い始めたという。しかも人物に向かい合ってストロボ一発。

これが凝視すればするほど怖い。怖くて、そしてヤバすぎる。あまりにもリアルである、ということは、すべてに死の影がへばりついており、観る側にもそれは伝染する。森山大道が嫉妬したという話もわかる気がする。

■ サクガワサトル『A Sign Bar』(コニカミノルタプラザ)

宜野湾市普天間飛行場そばのバーで撮られた写真群。こんな暗いところでクリアーにとらえられるのはデジタルならではだ。