ヨハネス・ウォールマン『The Town Musician』(Fresh Sound、2013年)を聴く。
Johannes Wallman (p)
Gilad Hekselman (g)
Russ Johnson (tp)
Sean Conly (b)
Jeff Hirshfield (ds)
Dayna Stephens (ts)
何しろ全員のプレイが綺麗すぎて、ニュートリノのようにまったく反応せずに耳と脳を通過してしまう。2曲にのみ参加しているデイナ・スティーブンスを聴きたさに入手したようなものなのだが、そのデイナもニュートリノ化。かれには混濁して熱い場所のほうが似合うような・・・。
いや、よく聴くとみんなそれなりにカッコいいのだが、どうも、はみ出したりおかしいことをしていたりしなければどこにも引っかからない模様。最近、トマトやアロエやオレンジで少しだけ味を付けたミネラルウォーターをよく飲むのだが、それに近い印象である。それに比べれば、たとえば、ハービー・ハンコック『Maiden Voyage』などはいまだに鮮烈で、ミネラルウォーターなどではなくキンキンに冷えた旨い井戸水。
もうちょっと物分かりがよくなったらふたたび聴こう。
●参照
ジョン・エイベア@The Cornelia Street Cafe(2015年)(デイナ・スティーブンス参加)
デイナ・スティーブンス『Peace』(2014年)
テオ・ヒル『Live at Smalls』(2014年)(デイナ・スティーブンス参加)
デイナ・スティーブンス『I'll Take My Chances』(2013年)
デイナ・スティーブンス『That Nepenthetic Place』(2010年)