アグリゲイト・プライム『Dream Deferred』(ONRX、2015年)を聴く。
Aggregate Prime:
Kenny Davis (b)
Mark Whitfield (g)
Ralph Peterson (ds)
Vijay Iyer (p)
Gary Thomas (ts, fl)
サプライズもあるなかなかのメンバーで、吹き込み当時、かなり驚かされて楽しみにもしていた。特にゲイリー・トーマスの名前が懐かしい。その後忘れていたところ、JOEさんが教えてくれて、わたしも慌てて入手した(>> JOEさんのブログ)。
今朝2回ほど繰り返して聴いてみたわけだが、感想は、まあ似たようなものである。そりゃあ、ゲイリー・トーマスが昔と変わらず朴念仁のようなテナーを吹いてくれるのは嬉しいことだ。ラルフ・ピーターソンのすべてを無意味になぎ倒しそうな人間扇風機・トマソンぶりも好きである。過剰に期待しなければ良いジャズである。
しかし、名前の組み合わせ以上には、演奏のサプライズはない。確かにヴィジェイ・アイヤーの存在意義は何なのかとツッコミたくもなる。昔の名前でジャズをやっています、に、つきあってしまった感あり。
ところで、ラルフ・ピーターソン『Triangular III』はとても良い作品だった。聴くならそっち。
●ラルフ・ピーターソン
ラルフ・ピーターソン『Triangular III』(2015年)
ウェイン・エスコフェリー『Live at Smalls』(2014年)
レイモンド・マクモーリン『RayMack』、ジョシュ・エヴァンス『Portrait』(2011、12年)
ラルフ・ピーターソン『Outer Reaches』(2010年)
ベキ・ムセレク『Beauty of Sunrise』(1995年)
●ゲイリー・トーマス
スティーヴ・リーマン『Sélébéyone』(ゲイリー・トーマス『The Kold Kage』、1991年)
ゲイリー・トーマス『While the Gate is Open』(1990年)
●ヴィジェイ・アイヤー
ヴィジェイ・アイヤー+プラシャント・バルガヴァ『Radhe Radhe - Rites of Holi』(2014年)
ヴィジェイ・アイヤーのソロとトリオ(2010、2012年)
ワダダ・レオ・スミス『Spiritual Dimensions』(2009年)
フィールドワーク『Door』(2007年)
ジャファール・パナヒ『これは映画ではない』、ヴィジェイ・アイヤー『In What Language?』(2003年)