ジョー・モリス+マット・マネリ『[soul search]』(AUM Fidelity、1999年)を聴く。
Joe Morris (g)
Mat Maneri (vln)
延々と太いシングルトーンを中心に即興を行うギタリストとして、ジョー・モリスはかなりユニークな人ではないかと思う(つい、どジャズながらタル・ファーロウを思い出してしまう)。ここでも終始そのようなプレイを繰り広げている。このスタイルに固執することにより、見かけの盛り上がりや変化を棄てているわけだが、それにより得られている強度の方が大きい。
こうしてデュオを聴いてみると、細かな音を積み重ねてゆき、目の前のドラマ性を棄てているようなマット・マネリと共通するところもあるのかな、と思ったりして。
●ジョー・モリス
ジョー・モリス@スーパーデラックス(2015年)
ジョー・モリス+ヤスミン・アザイエズ@Arts for Art(2015年)
イロウピング・ウィズ・ザ・サン『Counteract This Turmoil Like Trees And Birds』(2015年)
『Plymouth』(2014年)(モリス参加)
ジョー・モリス『solos bimhuis』(2013-14年)
ジョー・モリス+アグスティ・フェルナンデス+ネイト・ウーリー『From the Discrete to the Particular』(2011年)
Vision Festivalの映像『Vision Vol.3』(2003年)
ジョー・モリス w/ DKVトリオ『deep telling』(1998年)
●マット・マネリ
チェス・スミス『The Bell』(2015年)
イングリッド・ラウブロック、メアリー・ハルヴァーソン、クリス・デイヴィス、マット・マネリ @The Stone(2014年)
ルシアン・バン『Songs From Afar』(2014年)
ジェン・シュー『Sounds and Cries of the World』(2014年)
クリス・デイヴィス『Rye Eclipse』、『Capricorn Climber』(2007、12年)