バンキー・グリーン『Testifyin' Time』(Argo、1965年)。オリジナル盤である(違ったかもしれないが確かめなくてもよい)。
Bunky Green (as)
James Meyer (ts)
Walter Strickland (tp)
William Wallace (p)
Cleaveland Eaton (b)
Marshall Thompson (ds)
いや何が飛び抜けているわけでもない。バンキー・グリーンだって特に運指が速くもないし、音色が艶やかなわけでもない(どちらかといえば薄墨を流したような感じだ)。しかしそれが良いのだ。どジャズの快感はこんなところにある。
「My Ship」や、アルトがワンホーンになっての「On Green Dolphin Street」で、ゆったりと気持ちよさそうに吹くグリーン。こんな風に演奏できたらいいだろうな、と思うのは、アーニー・ヘンリーと同じ。