Sightsong

自縄自縛日記

バンキー・グリーン『Testifyin' Time』

2018-10-11 22:54:06 | アヴァンギャルド・ジャズ

バンキー・グリーン『Testifyin' Time』(Argo、1965年)。オリジナル盤である(違ったかもしれないが確かめなくてもよい)。

Bunky Green (as)
James Meyer (ts)
Walter Strickland (tp)
William Wallace (p)
Cleaveland Eaton (b)
Marshall Thompson (ds)

いや何が飛び抜けているわけでもない。バンキー・グリーンだって特に運指が速くもないし、音色が艶やかなわけでもない(どちらかといえば薄墨を流したような感じだ)。しかしそれが良いのだ。どジャズの快感はこんなところにある。

「My Ship」や、アルトがワンホーンになっての「On Green Dolphin Street」で、ゆったりと気持ちよさそうに吹くグリーン。こんな風に演奏できたらいいだろうな、と思うのは、アーニー・ヘンリーと同じ。


スティーヴ・キューン『Jazz Middelheim 2015』

2018-10-11 08:21:23 | アヴァンギャルド・ジャズ

スティーヴ・キューン『Jazz Middelheim 2015』(Jazz Time、2015年)を聴く。

Steve Kuhn (p)
Steve Swallow (b)
Joey Barron (ds)

昔からさほどスティーヴ・キューンを熱心に聴いてきたわけでもないし、これを聴いても色気が抜けてずいぶんさっぱりしたものだが、悪くない。しかし何よりスティーヴ・スワロウである。エレベをブーン、ブーンと伸ばすところに果てしない官能がある。その点は、キューンがスワロウ、ピート・ラロッカと組んだ『Three Waves』(1966年)よりも爛熟している。

2017年に来日中止になったトリオである。やはり観てみたいな。

●スティーヴ・キューン
ジェイムスズー『Fool』(2016年)
アート・ファーマー『Sing Me Softly of the Blues』(1966年)

●スティーヴ・スワロウ
カーラ・ブレイ『Andando el Tiempo』(2015年)
カーラ・ブレイ+アンディ・シェパード+スティーヴ・スワロウ『Trios』(2012年)
チャーリー・ヘイデンLMO『Time/Life』(2011、15年)
スティーヴ・スワロウ『Into the Woodwork』(2011年)
ケニー・ホイーラー『One of Many』(2006年)
ポール・モチアン『Flight of the Blue Jay』(1996年)
日野元彦『Sailing Stone』(1991年)
ゲイリー・バートンのカーラ・ブレイ集『Dreams So Real』(1975年)
アート・ファーマー『Sing Me Softly of the Blues』(1966年)
ポール・ブレイ『Complete Savoy Sessions 1962-63』(1962-63年)

●ジョーイ・バロン
ヤコブ・ブロ『Streams』(2015年)
ジョン・ゾーン『Spy vs. Spy』(1988年)