Sightsong

自縄自縛日記

松風M.A.S.H. その3@なってるハウス

2018-10-04 23:54:28 | アヴァンギャルド・ジャズ

音源をきょうだい弟子のSさんに返却するにあたり、ふたたび、M.A.S.H.に松風鉱一さんが客演した「松風M.A.S.H.」第3章を聴く。なってるハウス、2018/4/13。

Shiro Onuma 大沼志朗 (ds)
Junji Mori 森順治 (reeds)
Hiraku Amemiya 雨宮拓 (p)
Guest:
Koichi Matsukaze 松風鉱一 (reeds)

写真もSさんによる

第1章は松風さんの見極め、第2章ではぐいぐい入ってきた。そして第3章。

・・・なるほど。別の世界に生きていることがよくわかった。Sさんが先生は修羅だと言っていたことを納得。怖ろしい。あとはコメント省略。

●M.A.S.H.
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
鳥の未来のための螺旋の試み@ひかりのうま(2017年)
毒食@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
林ライガ vs. のなか悟空@なってるハウス(2017年)
リアル・タイム・オーケストレイション@Ftarri(2016年)
森順治+高橋佑成+瀬尾高志+林ライガ@下北沢APOLLO(2016年)
本多滋世@阿佐ヶ谷天(2016年)
M.A.S.H.@七針(2016年)
森順治+橋本英樹@Ftarri(2016年)
M.A.S.H.@七針(2015年)

●松風鉱一
松風鉱一カルテット@西荻窪Clop Clop(2018年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2018年)
今村祐司グループ@新宿ピットイン(2017年)
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2017年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
松風鉱一@十条カフェスペース101(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
松風鉱一カルテット+石田幹雄@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
5年ぶりの松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2013年)
松風鉱一カルテット@新宿ピットイン(2012年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
松風鉱一トリオ@Lindenbaum(2008年)
松風鉱一カルテット、ズミクロン50mm/f2(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
松風鉱一『Good Nature』(1981年)
松風鉱一トリオ+大徳俊幸『Earth Mother』(1978年)
『生活向上委員会ライブ・イン・益田』(1976年)
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
森山威男『SMILE』、『Live at LOVELY』 
反対側の新宿ピットイン
くにおんジャズ、鳥飼否宇『密林』


ロッテ・アンカー+パット・トーマス+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『His Flight's at Ten』

2018-10-04 08:10:55 | アヴァンギャルド・ジャズ

ロッテ・アンカー+パット・トーマス+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『His Flight's at Ten』(Iluso Records、2016年)を聴く。

Lotte Anker (sax)
Pat Thomas (p)
Ingebrigt Haker Flaten (b)
Stale Liavik Solberg (ds, perc)

アンカーのサックスの大きな特徴は、身体の内部からごぼごぼと沸き立つようなユニークな音色なのだけれど、ここではそれが誰に邪魔されることもなく発揮されている。そのごぼごぼとソルベルグのドラムスがとても噛み合っている。その場で出てきたものを即時にさまざまな音色で発せられるパルスが、ごぼごぼと化学反応を起こしたようなのだ。

サウンドに鮮やかな彩りを付け加えるのはパット・トーマス。フラーテンは後ろに隠れて支えるでも前面で騒乱を起こすでもなく、痛いほどの楔を打ち込み続けている。

●ロッテ・アンカー 
Mahobin『Live at Big Apple in Kobe』(JazzTokyo)(2018年)
フレッド・フリス『Storytelling』(2017年)
須川崇志+ロッテ・アンカー+キャスパー・トランバーグ+ラース・グレーヴェ@下北沢APOLLO(2017年) 
ロッテ・アンカー+フレッド・フリス『Edge of the Light』(2010年)
ロッテ・アンカー+クレイグ・テイボーン+ジェラルド・クリーヴァー『Triptych』(2003年)

●インゲブリグト・ホーケル・フラーテン
ジョー・マクフィー+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Bricktop』(2015年)
アイスピック『Amaranth』(2014年)
ザ・シング@稲毛Candy(2013年)
インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Birds』(2007-08年)
スティーヴン・ガウチ(Basso Continuo)『Nidihiyasana』(2007年)
スクール・デイズ『In Our Times』(2001年)

●ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ
「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)
ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、すずえり、大上流一、石川高、山崎阿弥@Ftarri(2018年)
ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『True Colours』(2017年)
ジョン・ブッチャー+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『So Beautiful, It Starts to Rain』
(2015年)
ジョー・マクフィー+パスカル・ニゲンケンペル+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『Imaginary Numbers』(2015年)
シルヴァ+ラスムセン+ソルベルグ『Free Electric Band』(2014年)
2016年の「このCD・このライヴ/コンサート」


内橋和久+サーデット・テュルキョズ@Bar Isshee

2018-10-04 00:42:45 | アヴァンギャルド・ジャズ

ユーラシアンオペラ東京2018でのパフォーマンスにあまりにも驚かされて、サーデット・テュルキョズの姿をもういちど観ようと駆けつけた(2018/10/2)。相方は内橋和久。

Saadet Türköz (voice)
Kazuhisa Uchihashi 内橋和久 (daxophone, g)

サーデットさんの名前は幸せという意味らしい。内橋さんとその幸せさん(と、内橋さんは呼んだ)との共演は、12年前にポーランドにおいてハンス・コッホとともにプレイしたときにまで遡るという。そしてサーデットさんは3回目の来日。Intakt RecordsなどからもCDを出しているのに迂闊にも今回まで知らなかった。

スーパーデラックスでは共演者も多く、多くの楽器の音とともにサウンドを作るためか、大変に押し出しが強く圧倒されるステージだった。この日は一転してデュオであり、勢いよりも、じっくりといちから世界を作り上げるようだった。それも、彼女の希望により、真っ暗な中で。リラックスしながらも、すべてを声に込めるスタイルは変わらない。彼女は次第に汗ばんできた。

それにしても、内橋さんのダクソフォンとの相乗効果。アジアの歌声のようでもあり、遠吠えのようでもあり、そしてときにサーデットさんの声なのかダクソフォンなのかわからないほどの重なり合いをみせた。サーデットさんは物語を語っては、また次の物語をもってくる。内橋さんのエフェクトがあり(水滴のような効果が素晴らしかった)、またギターに持ち替えると、物語性はさらに増した。サーデットさんは笑みを浮かべながら生命の危機や哀しみや歓喜をとんでもない強度で表現した。静かな時間も、倍音も、ダクソフォンとの呼吸のシンクロも素晴らしかった。内橋さんが養生テープを弦に貼って割れた音を出したのも良かった。

この翌日に帰国するという。トルコにかと訊いたら、いや出身はトルコだが今はスイスに住んでいるのだと言った。彼女の両親は東トルキスタンからの政治難民である。この長い移動は彼女の歌にも反映されているのかもしれないなと思った。しかしその一方で、インプロの世界はとても狭いからまた会えるとも言った。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4

●サーデット・テュルキョズ
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)

●内橋和久
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
U9(高橋悠治+内橋和久)@新宿ピットイン(2017年)