スティーヴ・コールマン『Live at the Village Vanguard vol.1 (The Embedded Sets)』(Pi Recordings、2017年)を聴く。
Steve Coleman (as)
Jonathan Finlayson (tp)
Miles Okazaki (g)
Anthony Tidd (b)
Sean Rickman (ds)
一聴してファイヴ・エレメンツは変わらないのだなと思ったりもしたが、いやそうでもない。変わらないのは研ぎ澄まされているということである。
複雑なリズムと繰り返しのファンクとが巧妙に組み合わされており、それゆえにいつまでも聴いていられる。スティーヴ・コールマンはヴィブラートや表現のための強弱を排して変拍子とファンクの中を強く遊泳する。ふと若い時代のリー・コニッツを思い出しもしたがどうか。そして逸材ジョナサン・フィンレイソンは生真面目にコンポジションとインプロヴィゼーションを構築し、その生真面目さによってサウンドに突破力を与えている。
●スティーヴ・コールマン
スティーヴ・コールマン『Morphogenesis』(2016年)
スティーヴ・コールマン『Invisible Paths: First Scattering』(2007年)
スティーヴ・コールマン+デイヴ・ホランド『Phase-Space』(1991年)
シンディ・ブラックマン『A Lil' Somethin', Somethin'』(1980年代後半~90年代前半)
●ジョナサン・フィンレイソン
スティーヴ・コールマン『Morphogenesis』(2016年)
ジョナサン・フィンレイソン『Moving Still』(2016年)
メアリー・ハルヴァーソン『Away With You』(2015年)
ジョナサン・フィンレイソン+ブライアン・セトルズ@6BC Garden(2015年)
ジョナサン・フィンレイソン『Moment & the Message』 (2012年)
●マイルス・オカザキ
メアリー・ハルヴァーソン『Paimon: Book Of Angels Volume 32』(2017年)
ジョナサン・フィンレイソン『Moving Still』(2016年)
ジョナサン・フィンレイソン『Moment & the Message』 (2012年)