Sightsong

自縄自縛日記

ハービー・ハンコック『Chicago 1981』

2018-10-22 23:53:02 | アヴァンギャルド・ジャズ

ハービー・ハンコック『Chicago 1981』(Hi Hat、1981年)を聴く。発掘シリーズ、ヴァイナル。

Herbie Hancock (p)
Buster Williams (b)
Tony Williams (ds)
Wynton Marsalis (tp)

本盤の録音日は不明ながら、名盤『Quartet』や『Velden 1981』と同じ年の演奏である。

ウィントン・マルサリスはこのとき19歳か20歳。最近ではさらにかれのことを褒める人がいなくなっているような気がするが、いや確かにその理由は十分あるのだが、それでも良いものは良い。完璧にコントロールされて、パワーがあるのに抑制が効いていて、その結果音を摘まむように聴こえて、とても色気がある。吹きっぱなしの下品なものでないし、抑制してしょぼいものでもない。しかも余力と余裕があって遊んでいたりもする。特に「The Eye of the Hurricane」(上の2枚でも演奏)を聴くとケチのつけようがない。

さらに『Quartet』と同じく「The Sorcerer」や「Round Midnight」を演奏しているし、トニー・ウィリアムスの名曲「Sister Cheryl」を聴いてもウォレス・ルーニーなんぞとの格の違いがよくわかる。

たしかにバスター・ウィリアムスの軽いベースはダサいけど、まあいいじゃないか。時が時ならもの凄く持て囃されていたに違いない発掘盤。古くさいのかな。古くさいんだろうな。まあいいじゃないか。

●ハービー・ハンコック
ハービー・ハンコック『Jazz in Marciac 2017』(2017年)
小沼ようすけ+グレゴリー・プリヴァ、挟間美帆 plus 十@Jazz Auditoria(2017年)
ドン・チードル『MILES AHEAD マイルス・デイヴィス空白の5年間』(2015年)
ハービー・ハンコックの2014年来日ライヴ(2014年)
『A Tribute to Miles Davis』(1992年)
ベルトラン・タヴェルニエ『ラウンド・ミッドナイト』(1986年)
ハービー・ハンコック『VSOP II TOKYO 1983』(1983年)
ハービー・ハンコック『Velden 1981』(1981年)
ジャッキー・マクリーン『The Complete Blue Note 1964-66 Jackie McLean Sessions』(1964-66年)
マイルス・デイヴィスの1964年日本ライヴと魔人(1964年) 


安東ウメ子『Ihunke』

2018-10-22 22:26:18 | 北海道

安東ウメ子『Ihunke』(Chikar Studio/Pingipung、2001年)を聴く。再発のレコード2枚組である。

安東ウメ子(ウポポ、ムックリ)
鈴木キヨシ(perc)
OKI(トンコリ、key)
レクポ(ウポポ)

いや何という声なのかと震える。嬉しくて怖くて嬉しくて怖い。安東ウメ子さんの声はどこかへと向けて奥深く、どこかで響いている。口腔と頭蓋全体を響かせているのだろうか。

繰り返しと発展。OKIの素晴らしいトンコリ。お茶目なムックリ。

●アイヌ
マレウレウ『cikapuni』、『もっといて、ひっそりね。』(2016年)
MAREWREW, IKABE & OKI@錦糸公園(2015年)
OKI DUB AINU BAND『UTARHYTHM』(2016年)
OKI meets 大城美佐子『北と南』(2012年)
『今よみがえるアイヌの言霊~100枚のレコードに込められた思い~」』
新谷行『アイヌ民族抵抗史』
瀬川拓郎『アイヌ学入門』
植民地文化学会・フォーラム「内なる植民地(再び)」

新大久保のアイヌ料理店「ハルコロ」
上原善広『被差別のグルメ』
モンゴルの口琴 


バーナード・パーディ『Cool Down』

2018-10-22 00:57:28 | アヴァンギャルド・ジャズ

バーナード・パーディ『Cool Down』(Sugar Road Records、-2017年)を聴く。

Bernard Purdie (ds)
Brian J (g, vo, perc)
Pete Shand (b)
Ivan Neville (key, vo)
Special guests:
Anthony Cole (vo)
Mayteana Morales (vo)
Cyril Neville (vo)
Chauncey Yearwood (vo, perc)
Stephane San Juan (perc)
Morgan Price (sax)
Nadav Nirenberg (tb)
Jay Jennings (tp)
Hadar Noiberg (fl)

「ダチーチーチー」で「コテコテ」である、以上。

というわけでもないのだけど、何にしてもパーディーが元気で喜ばしい。1939年生まれというからもうすぐ80歳か。他に言うこともないなあ・・・、んん~プリティ。

●バーナード・パーディ
リューベン・ウィルソンにお釣りをもらったこと(2002年)
バーナード・パーディ『Soul Is ...』(1972年)
ブーガルー・ジョー・ジョーンズ『What It Is』
(1971年)
ブーガルー・ジョー・ジョーンズ『Right on Brother』(1970年)
アレサ・フランクリンの5枚組(1967-71年)