大石始『南洋のソングラインー幻の屋久島古謡を追って』(キルティブックス、2022年)がおもしろい。
レラ抜きの琉球音階はいまの沖縄が中心で、たとえば奄美大島の民謡などはずいぶん雰囲気が異なっている。だが、それは1か0かではない。沖縄よりもかなり北の屋久島にも琉球音階が伝わっていた。
薩摩から先島までを行き来する官吏、漁民、あるいは商人がマージナルマンであった。人は移動とともにうたを持ってくる。
大石始『南洋のソングラインー幻の屋久島古謡を追って』(キルティブックス、2022年)がおもしろい。
レラ抜きの琉球音階はいまの沖縄が中心で、たとえば奄美大島の民謡などはずいぶん雰囲気が異なっている。だが、それは1か0かではない。沖縄よりもかなり北の屋久島にも琉球音階が伝わっていた。
薩摩から先島までを行き来する官吏、漁民、あるいは商人がマージナルマンであった。人は移動とともにうたを持ってくる。