駒込の東京琉球館(2023/10/28)。
旅するカタリ=渡部八太夫(説経祭文語り)+姜信子(作家)
ケセランぱさらん=太田てじゅん+深田純子
「百年芸能祭」。関東大震災から100年が経ち、近代というものによって生の舞台から排除されていった者たちに想いを馳せ、また次の100年を見据えてちがうありようを目指してゆくコンセプトのようである。メンバーシップや機会は限られておらず広く開かれている。
朴正煕時代の韓大洙(ハン・デス)の<水をくれ>、朴槿恵時代のろうそくデモでも歌われたハン・ヨンエの<調律>、沖縄の標準語励行運動(1939年)、石垣島の<請来節>や<酋長の娘>、<デンサー節>、それにネーネーズも歌ったボブ・マーリーの<No Woman No Cry>にちなんで<No Human No Cry>。姜信子さんが解説し、それを語りと音楽として花開かせる。
いい時間だった。それにしても、関東大震災時に標準語を流暢に喋れない者たちが殺された事件が沖縄でも語り継がれ、標準語励行運動につながったのだとは。
●関東大震災
『オフショア』第三号に「プンムルと追悼」を寄稿
辻野弥生『福田村事件』
関東大震災99周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
関東大震災97周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
呉充功『隠された爪跡』、関東大震災96周年/韓国・朝鮮人犠牲者追悼式
伊藤ルイ『海の歌う日』
藤原智子『ルイズその旅立ち』
『ルイズその絆は、』
亀戸事件と伊勢元酒場
加藤直樹『九月、東京の路上で』
藤田富士男・大和田茂『評伝 平澤計七』
南喜一『ガマの闘争』
田原洋『関東大震災と中国人』
植民地文化学会・フォーラム「内なる植民地(再び)」
山之口貘のドキュメンタリー(沖縄人の被害)
平井玄『彗星的思考』(南貴一)
道岸勝一『ある日』(朝鮮人虐殺の慰霊の写真)
『弁護士 布施辰治』(関東大震災朝鮮人虐殺に弁護士として抵抗)
野村進『コリアン世界の旅』(阪神大震災のときに関東大震災朝鮮人虐殺の恐怖が蘇った)