久しぶりに聴きたくなって、レジー・ワークマンがpostcardsレーベルに残した2枚。
■ 『Summit Conference』(postcards、1993年)
Reggie Workman (b)
Andrew Hill (p)
Sam Rivers (ts, ss, fl)
Julian Priester (tb)
Pheeroan akLaff (ds)
この超強力にして変わり者を集めた布陣。いきなりの1曲目、ワークマンが小刻みに放つベースラインの中を、アンドリュー・ヒルの滋味溢れるピアノと、マッシブで敏捷なフェローン・アクラフのドラムスが入ってきて、サム・リヴァースとジュリアン・プリースターがユニゾンとそれぞれのソロとを絡ませつつ吹く。
はじめて聴いた当時、あまりにも鮮烈だった。印象はいま聴いても褪せない。
ワークマンのベースはあまり硬く張っていないのだろうか、中音域でややユルくも感じる。しかし、強烈に音楽を駆動しまくる。
■ 『Cerebral Caverns』(postcards、1995年)
Reggie Workman (b)
Sam Rivers (fl, ts, ss)
Julian Priester (tb)
Geri Allen (p)
Elizabeth Panzer (harp)
Gerry Hemingway (ds)
Al Foster (ds)
Tapan Modak (tabla)
フロントのふたりはこの作品にも参加。しかし、ピアノはジェリ・アレンに、ドラムスはジェリー・ヘミングウェイとアル・フォスターとに替った。
好みでいえば、ピアノ、ドラムスともに前作のほうが唯一無二の味を染み込ませている。何よりも、曲によって、とっかえひっかえ、メンバーを入れ替えている。ピアノトリオあり、ワンホーンあり、オールスターあり。
やはり、シンプルなほうが良い。初代ウルトラマンの白兵戦の迫力には、どの兄弟も敵わなかったのと同じである。
ところで、このpostcardsというレーベルは、ゲイリー・ピーコックとビル・フリゼールとのデュオなど、なかなか面白いものを出していたのだが、やはりもう活動停止しているようだ。アルバム数もさほどない。
http://en.wikipedia.org/wiki/Postcards_Records