ババ・シソコ『Jazz (R)Evolution』(Caligola Records、2014年)を聴く。
Baba Sissoko (vo, tamani, n'goni, perc)
Antonello Salis (p, accordion, key)
Famoudou Don Moye (ds, perc)
ファマドゥ・ドン・モイエのもっとも最近の吹き込みに近いものだと思う。
ここでは、マリのパーカッショニストであるババ・シソコをリーダーとして、イタリアのアントネッロ・サリス、そしてシカゴのモイエ。これが実に愉しそうである。アフリカ的でもあって、ジャズ的でもあって、要は祝祭である。シソコの存在感は大したものだが、かれが歌い叩いている中で、サリスのピアノやアコーディオンがぎゅわわわと介入してきて盛り上げ、またやはりモイエのタイコもふたりと伍して大輪の花を咲かせている。
モイエがこんなに元気なら、明後日(10/10)、東京での生活向上委員会とのライヴも期待できそうだ。わたしにとっては、レスター・ボウイ・ブラス・ファンタジーのライヴをブルーノート東京に2回観に行って以来である(1998年頃?)。
●ドン・モイエ
ワダダ・レオ・スミス『Spiritual Dimensions』(2009年)
ライトシー+モイエ+エレケス『Estate』(2000年)
アーサー・ブライス『Hipmotism』(1991年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『Null Sonne No Point』(1997年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『カミング・ホーム・ジャマイカ』(1995-96年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『LUGANO 1993』(1993年)
ドン・モイエ+アリ・ブラウン『live at the progressive arts center』、レスター・ボウイ・ブラス・ファンタジー『Serious Fan』(1981、89年)
チコ・フリーマン『Kings of Mali』(1977年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『苦悩の人々』(1969年)