海外旅行が好きな人でトーマス・クックの名前を知らない人はそう多くはないんじゃないか。えっそれ人名?空港の両替屋か海外の鉄道時刻表だと思った!そう、そのトーマス・クックです。そのトーマス・クックの旅行業務開始の経緯から彼の死後までの活動ぶりを、豊富な資料による裏づけと共に描いたのが本書です。
今の私には手数料が高いと言うイメージしかないトーマス・クック社ですが(笑)、できた当時は手数料どころかボランティア活動に近かったとか。ビジネス精神旺盛な創業者と思いきや、精神横溢なるは折合いの悪かった息子の方でトーマス・クックご本人は終生を高邁なる貢献の精神のまま終えたようだとか。
読み易く1時間とかからず終えてしまったけど、実は大変な苦労の連続だったのだろうと思う。それがあまりにサラリと流されてしまっている嫌いがあるのが惜しい。仰々しく祭りたてる必要はないが、もう少し苦労ぶりを…いや、200年近くも前に始めた当時の苦労など、断片的な資料から推し量るしかないか。ここまで纏め上げただけでも労作と言えるのかもしれない。
パッケージツアーは嫌いだけど、団体旅行の大量集客があればこそツーリズムが栄え、輸送力が増し、結果として個人旅行者もより安く旅が出来るようになった。その点は感謝しなければいけないな。
2008年1月24日 自宅にて読了
今の私には手数料が高いと言うイメージしかないトーマス・クック社ですが(笑)、できた当時は手数料どころかボランティア活動に近かったとか。ビジネス精神旺盛な創業者と思いきや、精神横溢なるは折合いの悪かった息子の方でトーマス・クックご本人は終生を高邁なる貢献の精神のまま終えたようだとか。
読み易く1時間とかからず終えてしまったけど、実は大変な苦労の連続だったのだろうと思う。それがあまりにサラリと流されてしまっている嫌いがあるのが惜しい。仰々しく祭りたてる必要はないが、もう少し苦労ぶりを…いや、200年近くも前に始めた当時の苦労など、断片的な資料から推し量るしかないか。ここまで纏め上げただけでも労作と言えるのかもしれない。
パッケージツアーは嫌いだけど、団体旅行の大量集客があればこそツーリズムが栄え、輸送力が増し、結果として個人旅行者もより安く旅が出来るようになった。その点は感謝しなければいけないな。
2008年1月24日 自宅にて読了