日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
お気軽にコメント下さい。

白石昌則、東京農工大学の皆さん 「生協の白石さん」(講談社)

2008-01-20 22:16:48 | 本・映画・展覧会
 ユースホステル(YH)がホテルと違う所は、談話室があり本棚があり、そこを見ると時にはペアレント(通称Pさん、マネージャー・オーナー)の人となりが伺える、或いは過去に通り過ぎていった旅人たちが残していった足跡に触れられることであろうか。ポリシーとしてマンガは置かない宿もあるし、Pさんが若かりし頃に買い集めたコミックを大公開している宿もある。ホステラー(私もその一人)がごっそり寄贈したコミック宿もある(笑)。

 今回の宿には、買うほどの気は起きないがちょっと話題が気になった本が何冊かあった。Pさん(夫妻)はトレンドに敏感なのかな?この本、今さらだが簡単に読めそうだったので雪を幸い、朝食後に読む。読むってほどでもない。元がコメントカードの一問一答だから。目を通すだけなら30分もかからない。内容は他愛無い。

 生協の本来業務とかけ離れた、コミュニケーションがそこにあった。何でこんな場で?書いた学生たちはどういう気持ちで?真剣?からかい?「白石さん」の人柄が美談的にクローズアップされているが、そこに至った背景を考える方が問答をなぞるより面白いんじゃないかな。

 まぁそれでも「愛は売ってません。たとえ売っていたとしてもそれはニセモノである可能性が高いです。」は面白いよね。ネイザンロードあたりで「アイ!ホントウノニセモノ!ミルダケタダ!」とかないかなw

 2008年1月13日 おぶせの風YHにて読了
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志摩園子 「物語 バルト三国の歴史」(中公新書)

2008-01-20 07:50:04 | 本・映画・展覧会
 最近は旅に出る前に「予習」をすることもなくなってしまった。普段通りの生活をし、前日夜か当日朝にバタバタと荷造り。現地情報は着いた空港で観光局発行のパンフレットを入手し、着いた宿で検討…でも今年の夏は、ちょっと事前準備をしようと1冊買ってみた。この他にガイドブックと最新版時刻表も買ったから、久々の用意周到ぶりである(笑)。

 ところがこの本、読み応えがあって全然進まない。結局、通読を断念、20世紀以降の部分のみをざらっと読んで現地に向かい、それっきりになっていた。旅も終わりレポートもまとめた。いつまでも本は未読で積んどく。師走を向かえコリャいかんと再び手に取り、挿絵の地図や旅の記憶など追いながら何とか読み終えた。

 ひとえに「バルト三国」と括ってしまう我々だが、現地で感じた「何となく違う」感の根拠、支配の歴史や地勢的要因、民族の差異などについて、1回では覚えきれないながらも「ほぉそうだったのか」「あぁなるほどね」と思わされること多々。

 行く前に読み、帰って来てからまた読む、そういう読み方をすればもっと良いのだろうけど、世に書物はあまりに多く、余に時間はあまりに少ないのぢゃ。

 2008年1月12日 おぶせの風YHにて読了
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