最近、本屋で本を見て買うことが少ない。ネットで検索して買うか、古本屋でまとめ買いするか、さもなくば図書館。もともと書籍の立ち読みはあまりしないので、それほど本の選定のプロセスが変わったとも思えない。
本書も何だかバイク関連の調べ物(って何だ?)をしてて偶然引っ掛かっただけで、何の予備知識もなく、むろん著者についても知らず。ましてや何だよこの長ったらしい出版社・シリーズ名は!そんな本でも今はネットショップで帰る。尼損さまさまである。
2008年時点で34歳の筆者が、約10年にわたって書き溜めた(中からセレクトした)28の短編を集めた本書はとても読みやすい。読みやすいだけで中身がないのかと言えば…どうなんだろうね?
ドライバーはなかなか小説にならないのに、ライダーだとこうやって成り立っちゃうのは何でだろうね?思い入れで乗る人の比率が多いからか、なんだかねぇ。別に否定する気はないので念のため。
それにしても…なんか読んでると恥ずかしい。羨ましいとかカッコいいとか超えて。それは主人公に大してではなく、こうした物語全体に流れるフンイキに対してかな。青臭いとかワザとらしいとか、いかにもとか、そんな感じ。素直に感情移入できない、感動できない、あぁイヤだ俺。
という訳で、これはもう少し素直な目で文章を追い、読後にバイクに跨って旅にでも出られる人に読んで貰った方が良いかな…Fヲ君(仮名)、どう?(笑)
2008年6月30日 自宅にて読了