2012年9月27日 【仕事】選択と集中

　晴海出張の帰りに銀座のリコーギャラリー「RING CUBE」に寄ったら、この８月で閉鎖されていた…あらら。どうやらペンタックス買収の絡みとかあるようで、製品、ギャラリーとも「選択と集中」するってことなんだね。

　コニカ・ミノルタ・ソニー連合あたりでも同じ話があった。GRを始めとするリコーユーザーには気の毒だけど、運が悪かったってことだね。

　どこかで区切りをつける(悪い言い方をすればユーザーを見限る)ようにしないと、いつまでも対応や部品の維持管理コストがかかる。そこを冷徹になりきれないのが良くも悪くも日本企業。印象は良くないけど、ノートPC(ThinkPad)の事業を所属人員ごと売っちゃったIBMの決断はスゴイなと思う。

　ひょっとしたら将来、トヨタが「コンパクトカー以下を作ってる総ての工場は人員ごとダイハツに売却し、製造からは一切手を引きます」なんて宣言する日が来ないかな？まぁ実際にはアラコ(今は東北トヨタだっけ？)とか関東自動車とかで作ってるし、日産だって高田とか愛知とかで作ってるのかな、今も？なんで、例としては良くないかもしれないけど。

　で、会社がいつそういうことをやるか分からないような製造業で、社員が自社に愛着や誇りを持てるだろうか？そんなものを求めなければ済むことなのか。これこそ本当にモダン・タイムスな時代の到来なんじゃないだろうかと国慶節期間なのに中国人観光客の少ない銀座を歩きながら思った。


関連サイト：
　http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120730_550090.html

2012年9月26日 【仕事】瀕すれば鈍す

　今日は来期に向けて、部ごとの予算方針説明会でして。もちろん私がやるわけでなく上長がプレゼンするのを聞いてたんですが…つまらん。

　上長が悪いんじゃないんだよね。とにかく、予算を達成するのにいっぱいいっぱいで、新事業とか何とかやってる余裕はない。いきおい、今期の焼き直しなんで面白くない。大滝秀治さんがいたら間違いなく「つまらん！お前の話は全くつまらん！」と怒られてたでしょうナ。

　ま、面白かろうがつまらなかろうが会社は興味ないでしょ、コンプライアンス守って業績を上げてくれれば内容はどうでも良い。同じ予算達成でも旧来の事業を継続するのと新しいビジネスにチャレンジするのとではやる人間の負荷もモチベーションも変わるけど、会社にとってはヘタに頑張って残業代出るよりは安直に従来路線を踏襲してゆけば人件費は抑えられ収益はあがると考えてるんじゃないか？とうがった見方をしたくもなる。

　こういう安直な方法を採ってまでも収益確保をしなければならないほど業績は厳しく、プレッシャーはきつい。長期的に見ればマイナスになろうことは無論だれもが承知している。瀕すれば鈍す、とは正にこのことか。