日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】篠原健一著 「アメリカ自動車産業」(中公新書)

2015-03-05 07:19:37 | 本・映画・展覧会
 「モータウン」デトロイトが破綻自治体になるとかなったとか、アメリカの凋落もそこまで来たかと思ったら一方で自動車の売れ行きは復調それもチマチマしたエコノミーコンパクトでなくSUVやアメリカ人大好きピックアップ(それもけっこう大きいの)が好調なんだって…良く判らん状況だな。

 今さらフォード式生産システムを学び直そうとは思わないし、超強力なユニオンについて知りたいとも思わないのだが、上記のような話を聞いてこの本を読むことに決めた。

 自動車雑誌の延長のつもりで読みたい人には間違いなく退屈な本である。だが経営学、組織論を専攻した自分にとっては極めて面白い本だった。アメリカの自動車工場の構成、労働者の区分(職分)や昇給の仕組み、日本式生産システム(工場労働者の役割や待遇、改善運動)の導入の経緯と結果など、フィールドスタディの結果も盛り込まれ実に興味深い。

 そんなこと知って何にもならないじゃないかと思うのだけど(多分その通り)ただ一つ、やっぱりビッグ3で作られた車を買うのは止めようと意を強くしたことかな(笑)。

 2015年2月19日 自宅にて読了
コメント
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