今年読んだ本の中に「海の翼 エルトゥールル号の奇蹟」があったが、それを映画化したような作品。
残念、本の方が内容に厚みがある。映画は遭難シーンはテヘラン爆撃シーンに迫力があるが、物語の細部まで描ききれていない。
ただ、テヘラン脱出の際に人々を説得するシーンでことさらに「エルトゥールル号の恩を」と言っていないのは感心した。「彼ら(取り残された日本人)を救えるのは我々だけだ」と言うヒューマニズムに訴えている。真相はどちらか?それだけで席を譲ってくれるほどトルコ人は道徳心に篤いのか?
…と、「トルコの人々とはこれからも仲良くやってゆこう」と思いたくなる作品なんだけど、現実にはロシア軍機を撃墜しちゃって、真相がちょっと怪しかったりして、世の中そう単純ではないんだよなぁと改めて嘆息するのだった。写真はライトアップされた劇場です。
2015年12月7日 川崎・チネチッタにて
残念、本の方が内容に厚みがある。映画は遭難シーンはテヘラン爆撃シーンに迫力があるが、物語の細部まで描ききれていない。
ただ、テヘラン脱出の際に人々を説得するシーンでことさらに「エルトゥールル号の恩を」と言っていないのは感心した。「彼ら(取り残された日本人)を救えるのは我々だけだ」と言うヒューマニズムに訴えている。真相はどちらか?それだけで席を譲ってくれるほどトルコ人は道徳心に篤いのか?
…と、「トルコの人々とはこれからも仲良くやってゆこう」と思いたくなる作品なんだけど、現実にはロシア軍機を撃墜しちゃって、真相がちょっと怪しかったりして、世の中そう単純ではないんだよなぁと改めて嘆息するのだった。写真はライトアップされた劇場です。
2015年12月7日 川崎・チネチッタにて