日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】斎藤 純著 「暁のキックスタート」(廣済堂文庫)

2017-02-15 20:27:34 | 本・映画・展覧会
 オートバイをテーマにした本を借りたり買い漁ったのも大分片付いた。本書は文庫版は図書館になく、古本も結構高くて(この手の本は大抵は1円なのだ)しばらく待ってようやく入手できたのだ。そんな苦労も読んだ感想も、たぶん図書館に寄贈した瞬間に忘れてしまうのだが。

 少し古いVツインのビッグバイクに乗る小説家が主人公だ。小説家なので普通の勤め人とは異なる生活リズムで、そう夜中に首都高を流したりしてもストーリーは破綻しない。そこだけ見ると羨ましい。拘りがあり、ヘルメットは高性能な最新型でなくバイクにあった半帽、そしてゴーグル。ブーツもお気に入りのものだ。とは言え他人に薀蓄を披露したりしない。ひとり静かに自分の拘った道具を愛でることに満足している。ああナルシシズム。だがバイク乗りからそれを取って何が残るのか(笑)。

 まぁそんな感じで、ふだんの生活の中で、或いはふらりと出かけたツーリング先で、人と関わったり自分ひとり感じたり、そういう出来事が抑制の効いた筆致で描かれている。こんなバイクライフを送ってみたい、免許を持ってない人に思わせるシブさがある。若い子には理解できないかな?
 
 これはこれでアリだ。他人に迷惑をかけなければどんなバイクにどんなスタイルで乗ろうが自由だ。でも、どうしてもバイク小説って「こだわりのスタイル」に拘っちゃうんじゃないのか。何で単コロやVツインのような、「鼓動が感じられる」(使い古された表現だ)車種じゃなきゃいけないんだ。CB400SFのようなスムーズに回り扱い安いベストセラー車じゃ主役になれない?本書の著者だけでなく、全てのバイク小説家に対して思うのだ。実はあなた方こそ偏見しているのではありませんか、と。直4車オーナーの僻みですかね?(苦笑)

 2017年1月某日 通勤電車にて読了
コメント (2)
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2017年2月4日 【食べ物】東神奈川・西海

2017-02-15 06:41:00 | 食べ物・飲み物
 30年も前になるか、父親が乗ったタクシーの運転手から聞いてきた「旨いちゃんぽんを出す店」。以来、頻繁ではないがそちら方面に行った時には寄ることがある。R1沿いで駅からは少し歩く。駐車違反取締りが厳しくなって以来、ちょっと行くのが億劫になってしまったのだが。

 松山隆宏さんのライブが終わって帰る前、ライブの店から歩いて10分くらいで行けそうだったので駅へは向かわず寄った。西海と言う名前の通り、ちゃんぽんや皿うどんなど長崎の名物料理がメニューにある。この店でちゃんぽん以外を食べた記憶は薄い。せいぜい餃子にビールくらいか。

 行列ができるほどでもないが、いつも客が入っている印象のある店だったが当夜は先客一人、じきに自分ひとりになってしまった。味が落ちて客が離れたのだろうか?心配しながら運ばれてきたちゃんぽんのスープを啜ると、やっぱり旨かった。麺は丸い断面のちゃんぽん麺。昔は毎日空輸してくると言っていたが、最近なら首都圏でも作っているかもしれない。麺より具の方が多そうな丼構成が良い。自分にはちょっと麺が柔らかいかな。

 夜更けのラーメンは身体に悪いと思うが、これくらい具が多ければ栄養バランスも取れて問題ないんじゃない?そう言い訳したい、旨い一杯だった。
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