日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】高千穂 遥著 「だからバイク大好き!」(集英社文庫)

2017-03-28 06:25:40 | 本・映画・展覧会
 今月はリフレッシュ休暇を取って長めの旅に出る予定なので、それまでに家の中の片づけを少しでもと日々チマチマ推進中。「積ん読」の本とて例外ではなく、通勤電車や昼休みに読み進めている。バイク物はスイスイ読めるので消化も早い。

 え、あの高千穂遥もバイクエッセイを?と思った。個人的にはまず「ダーティ・ペア」の原作者として認識しているのだが。最初に「あとがき」を読むと、いしかわじゅんの文章がすこぶる面白い。絶好のマクラとなる。免許取得の苦心談から初めてのツーリング、ショップ通いそしてレーシングチーム結成…本文を読むと第一印象は「なんだコイツ」。こんな下手っぴがバイク乗って良いのか、あまつさえレーシングチームに加わったりそしてこんなエッセイ書いちゃって良いのか、と。だがバイク上手でなければ本を書いちゃいけない訳では勿論なく、本だから必要なのはライディングでなくライティングのテクニックなはず。だからアリなのだ。上手い人間が体験記を書いても自慢にしか聞えないかもしれないが、下手っぴが書けば共感を得られる。励ましになる。

 交遊録には色々な人物が登場する。勿論バイク漫画で有名な方々も…この辺はやはり、著名な作家であることが上手く作用していると思う。こんなメンバーである。板野一郎/川又千秋/しげの秀一/新谷かおる/鳥山明/中村誠一/中山蛙/御厨さと美/三好礼子/村田健司/森下一仁/秋元治/いしかわじゅん/一本木蛮。

 今となっては古いネタも多いし現在では許されないような話もある。だが時代が変わっても共感を得られる部分は少なくない。走ることに関する情熱の本質は、たぶん変わらない。

 2017年3月2日 通勤電車にて読了

(追記)
 文庫版表紙は交遊録にも登場する鳥山明画なので撮りました!自分には「ドラゴンボール」より「アラレちゃん」なんだな~。
コメント
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