オートバイ小説検索で引っ掛かった1冊、著者の名前に記憶があった。友人に勧められて読んだ「第二次大戦三部作」の著者じゃないか。こんなジャンルの本も書いていたのか。ごく初期の作品で、1980年代に発表された作品が収められている。
「いつか風が見ていた」は北海道の道を走り回った人間ならすごく実感できるだろう。より狭い四国や九州であっても「○○からxxx号線」と言われてピンと来ることは少ない。不思議なものだ。正直、ストーリー展開はさほど独創性に富んでいるとは思えない。だが情景描写が素晴らしい。主人公と同じ経験をしたいとは思わないが、同じ道を走ってみたいとは思う。
普通の女の子が才能を見出されて一流女性ライダーとなる話、一流商社員の中年男性の秘めた趣味と情事、一遍ごとに内容も主人公も登場するバイクのタイプも異なる。最近読んだ幾つかの作品よりバイクの描写は控え目で、主人公たちは大のバイク好きでありながら描写はクール、そこが良い。
さすがに入手を躊躇ってしまうが読んでみたい。ちなみに、著者をしょおう介してくれた友人はバイク乗りでVFR750(RC45)とVFR(RC46)だったか、2台を所有するVFRフリークで毎年北海道ツーリングに行っている。そんな彼に本書を「お勧め返し」したいと思うのだ。
2017年3月6日 通勤電車にて読了
「いつか風が見ていた」は北海道の道を走り回った人間ならすごく実感できるだろう。より狭い四国や九州であっても「○○からxxx号線」と言われてピンと来ることは少ない。不思議なものだ。正直、ストーリー展開はさほど独創性に富んでいるとは思えない。だが情景描写が素晴らしい。主人公と同じ経験をしたいとは思わないが、同じ道を走ってみたいとは思う。
普通の女の子が才能を見出されて一流女性ライダーとなる話、一流商社員の中年男性の秘めた趣味と情事、一遍ごとに内容も主人公も登場するバイクのタイプも異なる。最近読んだ幾つかの作品よりバイクの描写は控え目で、主人公たちは大のバイク好きでありながら描写はクール、そこが良い。
さすがに入手を躊躇ってしまうが読んでみたい。ちなみに、著者をしょおう介してくれた友人はバイク乗りでVFR750(RC45)とVFR(RC46)だったか、2台を所有するVFRフリークで毎年北海道ツーリングに行っている。そんな彼に本書を「お勧め返し」したいと思うのだ。
2017年3月6日 通勤電車にて読了