日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】北 杜夫著「さびしい王様」(新潮社)

2018-07-27 20:50:15 | 本・映画・展覧会
 中学生の時に親にプレゼントされた本も、処分することにした。最後にもう一度、読んでおこうと。

 父親(先代国王)の急逝により王位を引き継いだ新国王はまだ少年。さらには悪大臣の奸計により真っ当な教育よりどうでも良い教育ばかりされた究極の世間知らず。疑うことを知らない純粋さは強みでも弱みでもある。ついには王宮を放逐され、ボロボロになりつつも山奥の村に辿り着き、そこで新しい生活が始まる…

 厚い単行本の上に字が今どきの本より小さく、実質的なボリュームがとても大きい。だがいま読むと、やっぱり北杜夫ってちょっとおかしかった(躁鬱病だった)のだと思う書きぶりを強く感じる。いきなり延々と続く前書き、くどくどとした言い訳、長ったらしい会話、ひたすらカタカナで何ページも続く電信文。子供にも大人にも向けた作品だが、追従するには根気が必要。この時代は許されたことなのか?

 ストーリーは王様の悲劇と冒険譚で面白いと思ったのだが、長すぎる展開がその魅力を削いでしまっているように思われた。読んだ時分はどうか感じたのか、残念ながら覚えていない。

 2018年7月10日 自宅にて読了
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2018年6月30日 【食べ物】石垣島・ ウシのカドデ

2018-07-27 06:55:29 | 食べ物・飲み物
 八重山(と言うか沖縄県全域)へ行ったら沖縄そば(八重山地方では八重山そば、沖縄本島のとは違う)を食べるのが普通だろう。だが今日はラーメンを食べたくなったのだ。果たして石垣島で美味しいラーメンは食べられるのか?(偏見)

 自分が歩いて行ける範囲で選んだ本店、スープは牛骨がベースと言うのが石垣らしい。深い丼から立ち上る香りで牛骨だなと直ぐ判る。その色は超クリア。ザク切りの玉葱と小ネギのカラーコントラストが眩しい。1枚ドーンと置かれたチャーシュー、実にグッドルッキングな仕上がり。

 あっさりしているが後を引くほどのコクあるスープを啜ったあと、細めの丸麺を食べる。中華そばのスープが上質に変わったような食べ心地。玉葱が噛み心地にアクセントを加え、チャーシューがダメ押しをしてくる。

 東京出身のご主人の腕前、お見事でした。石垣島で沖縄料理に飽きたらぜひ訪問を。
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