2020年9月30日 この人出は何だろう

　9月も終わり、いよいよ今年も残り1/4に。

　個人的に今月は、と言うか夏休み以降、けっこう出歩いてます。8月9月だけで、こんな感じ。
・北海道
・茨城
・富山～岐阜
・都内ウロチョロ
・横浜ウロチョロ
・湘南ウロチョロ
・下田
・横浜鶴見ウロチョロ
・大阪～三重
・群馬～栃木
　要は週末ほとんど家に居ない。もうすっかり平常運転？いえ、飛行機には乗っていないのでまだまだ。

　週末に近場へ行くのに電車に乗ると、駅にも車両にもけっこう人が居るなと思います。皆さん新幹線や飛行機など、遠出は避けて近場のレジャーに出かけているんでしょうか。江ノ島とか日光とか、本当に人が多かった。

　新型コロナ騒ぎから半年以上、自粛に疲れたのか、GoToトラベルキャンペーンに誘発されているのか、「新しい生活様式」に感染リスクは折り込み済みなのか。かかっても普通は死なないだろうからとインフルエンザ程度に考えるようになったのか。これから気温が下がり空気が乾燥してくる。今年の冬の医療事情はどうなるだろうか。

【本】鶴見良行著 「ナマコの眼」(ちくま学芸文庫)

　ナマコについて500ページにも及ぶ文庫本が書けるってすごい。一体なにを書くことがあるのか。借りてまずそう思った。もちろん学術書ではないので、詳細な分類や生態について延々と論文が収録されているわけではない。

　とは言えナマコにも種類があり、獲れる場所も、多少は味わいも違う(らしい)。問題は獲れる場所で、その場所によって獲り方、獲ったナマコの加工のしかた、そして加工したナマコの行き先が変わる。本書は、この辺を膨大なフィールドワークによる事実報告と、他の史実や研究結果も踏まえそこから推定される「ナマコ文化」の広がり方を推定している。

　たかが、と言ってはナマコに失礼だが、そのナマコにこれほどの労力を掛けて調査し(自分でも飼育し加工調理の体験までしている)、文化伝播の推定のため他の海洋文化、東南アジア民族史なども調べている。その膨大な努力に感心し尊敬すると同時に、何もナマコでなくてもと思わずにいられない。本当にナマコには失礼だけど。

　2020年9月29日　自宅にて読了