新型コロナですっかり遠くなってしまったアフリカだが、来年には弾丸旅行で一国くらいは訪れたいものである。そんな思いを抱きつつ、近年のアフリカ情勢とその事情説明がなされた本書を借りてみた。
近年と言っても10年近く前に書かれたもの、その後も状況は変わっている点は考慮しなければならないが、20世紀末期の相次ぐ独立とその後の内戦、中国の台頭が書かれているので十分と思える。
著者の専門はフランスを旧宗主国とする西アフリカだそうで、自分が主に出張したイギリスを旧宗主国とする東南アフリカとは様相が異なり興味深い。やはり気になるのは旧宗主国が隠然として勢力を維持していること、多くの国で政治が腐敗し国際援助が民衆まで行き渡っていないこと、政治には干渉せず実利のみで交渉する中国への支持。ひょっとしたら今世紀末にはブラックならぬ「イエローアフリカ」と揶揄される地域や国が現れているかもしれないな。
2020年10月14日 自宅にて読了
近年と言っても10年近く前に書かれたもの、その後も状況は変わっている点は考慮しなければならないが、20世紀末期の相次ぐ独立とその後の内戦、中国の台頭が書かれているので十分と思える。
著者の専門はフランスを旧宗主国とする西アフリカだそうで、自分が主に出張したイギリスを旧宗主国とする東南アフリカとは様相が異なり興味深い。やはり気になるのは旧宗主国が隠然として勢力を維持していること、多くの国で政治が腐敗し国際援助が民衆まで行き渡っていないこと、政治には干渉せず実利のみで交渉する中国への支持。ひょっとしたら今世紀末にはブラックならぬ「イエローアフリカ」と揶揄される地域や国が現れているかもしれないな。
2020年10月14日 自宅にて読了