今日も映画ハシゴ。近いうち香港へ行こうと計画している。そのためではないが、香港ノワールっぽい作品があったので観ることにした。
初めて香港を訪れたのは1989年だったか、その頃、空港は「香港カーブ」で有名な啓徳(Kai Tak)空港で、ターミナルからタクシー乗り場に出ると独特の臭気がした。そして市内へ向かう途中の右手に、おどろおどろしく聳え立つ九龍城があった。本作の舞台はその九龍城。
密航してきたあげく地元の黒社会と揉め事を起し、九龍城に逃げ込んだ若者が、そこで匿われ、絆を育み、恩あるボスのため黒社会組織と幾度も死闘する。彼は生き残れるのか、ボスを守れるのか。
香港映画の醍醐味は闘いのシーン。最近はワイヤーアクションもあって派手に吹っ飛ぶが、接近戦での身体のこなし、邦画流に言えば殺陣は観ていて飽きない。そして当時外から見ることしかできなかった九龍城内部の情景、セットやCGだと判っていても雰囲気を感じてしまう。
面白かったのは、劇中にいすゞ117クーペが登場したこと。ベージュで金メッシュ?のホイール、6か月点検の青丸ステッカーが貼られていた。横にはカリーナ。車両だけ日本で撮って合成したのだろうか。部屋の中に置かれたビデオやカラオケの曲など、日本製品が多数あったのは興味深かった。何だか、次の香港行きが楽しみになってきた。
2025年2月5日 川崎・チネチッタにて
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