モバイルワーキング(テレワーク)お仕事読書第二弾、分厚い単行本なんて読むの久しぶり。
テレワークの普及だけが原因ではないが、アメリカのホワイトカラー層では長時間労働が恒常化し実質賃金は低下していること、会社の「合理化」により福利厚生費も削減されていること、その一方で企業のCEOの高給化は進んでいること、等々。彼の国の人々もラクじゃなさそう。もっとも削られた福利厚生については、元が豊か過ぎたんじゃね?と思うところあり全面的な同情はしかねる。
技術的に「どこでもメールやファイルにアクセスできる」ことになった結果としてちょっとした隙間時間にメールや事務処理ができるようになる、そこまでは良い。それじゃ、それで浮いた時間(帰社して作業していた時間)が労働者のものになったかと言うとそうではない。その分、新たな仕事が割り当てられるだけだ。「業務効率が上がる」の結果は「早く仕事を上がれる」ではなく「早く次の仕事にかかれる」だけのこと、ハツカネズミがクルクル廻す車のよう。そこを企業くるみコントロールできなければ、労働者は疲弊するだけだ。非効率な時代が懐かしく思えるに違いない。
…どうも新しい仕事の積極的意義が見出せませんナ。
2017年1月15日 韓国・議政府市に向かう地下鉄車中にて読了
テレワークの普及だけが原因ではないが、アメリカのホワイトカラー層では長時間労働が恒常化し実質賃金は低下していること、会社の「合理化」により福利厚生費も削減されていること、その一方で企業のCEOの高給化は進んでいること、等々。彼の国の人々もラクじゃなさそう。もっとも削られた福利厚生については、元が豊か過ぎたんじゃね?と思うところあり全面的な同情はしかねる。
技術的に「どこでもメールやファイルにアクセスできる」ことになった結果としてちょっとした隙間時間にメールや事務処理ができるようになる、そこまでは良い。それじゃ、それで浮いた時間(帰社して作業していた時間)が労働者のものになったかと言うとそうではない。その分、新たな仕事が割り当てられるだけだ。「業務効率が上がる」の結果は「早く仕事を上がれる」ではなく「早く次の仕事にかかれる」だけのこと、ハツカネズミがクルクル廻す車のよう。そこを企業くるみコントロールできなければ、労働者は疲弊するだけだ。非効率な時代が懐かしく思えるに違いない。
…どうも新しい仕事の積極的意義が見出せませんナ。
2017年1月15日 韓国・議政府市に向かう地下鉄車中にて読了