亀も空を飛ぶ
2004年/イラク=イラン
亀は空を飛べなかった
総合
60点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
13歳の主人公サテライトの尽力で購入したパラボラアンテナでテレビに映し出された衛星放送の番組は主にアメリカのCNNで、当時アルジャジーラがどのような放送をしていたのかよく分からなかったが、いずれにしてもクルド語によるニュース番組はないのであろうから、有用な情報を得るためには英語は必須なのであろう。
本物のアメリカ軍がクルド人居留地に進行してくることで、戦闘が止むのであるが、それと同時にいい加減な英語を操っていた主人公のサテライトの化けの皮が剥がれてしまうことを予感させるラストの皮肉が効いており、他方で少女アグリンが彼女の幼子を溺死させた後に崖から投身自殺してしまうというイラクに対する怨念は相当根深いものがあることを感じさせたりもするのであるが、やはりどうしても納得できないことはアグリンの兄であるヘンゴウの特殊能力がトラックの爆破や戦闘の終結を予知できたにも関わらず、何故アグリンが幼子を殺すことを事前に予知して防ぐことができなかったのかということである。これが説明できなければアメリカ贔屓のご都合主義という誹りは免れないだろう。
「石原都知事が核武装論」英紙報道 「中国に対抗」(朝日新聞) - goo ニュース
いかにも石原慎太郎という頭が悪い人ならではの意見である。「隣国である中国、
北朝鮮、ロシアは核兵器を持っている。同じ状況に置かれた国が世界にほかに
あるのか?」という意見に対するならば、「終戦後からいまだにアメリカ軍の傘下に
置かれている国が世界にほかにあるのか?」という逆質問を提示し、「韓国があります」
と答えるだけで十分であろうが、そもそも世界に他に無いということだけで脅えて
しまうところに、いわゆる石原慎太郎の“カワード(=臆病者)” 振りがにじみ出て
しまっているのである。「人々は(核開発の)費用のことなどを言うが、現実には
外交交渉力は核兵器を意味する」という意見も同様で、「YES」か「NO」以外の交渉を
イメージできない貧困な想像力の持ち主が間違って小説家という肩書きを持ち、芥川賞
の選考委員に名を連ねている間は日本人に核兵器などという危ない“おもちゃ”を
持たせるべきではないだろう。