ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
2008年/アメリカ
アメリカン・ニューシネマの呪縛
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』がマーティン・スコセッシ監督によって撮られた意義は2つあると思う。一つは1978年に公開された、ザ・バンドの解散ライヴ『ラスト・ワルツ』を撮ったドキュメンタリー映画作家として、もう一つは1976年に公開された『タクシー・ドライバー』を撮ったアメリカン・ニューシネマの映画監督としてである。
『シャイン・ア・ライト』のストーンズのコンサートの合間には、敢えてミック・ジャガーやキース・リチャーズのドラッグに関する過去のインタビュー映像が挿入されている。この監督の意図を忖度するならば、ストーンズは決して順調にキャリアを積み重ねてきた訳ではないことを示すものであるだろう。若きミック・ジャガーに対するインタビュアーの「あとどれくらい活動するのか?」という質問には明らかに「あとどれくらいこんな‘バカ’なことを続けるつもりなんだ?」という皮肉が混じっていたはずであるが、ついにローリング・ストーンズは元アメリカ大統領が妻や母親まで連れてきて彼らのコンサートを見にくるまでの大物になった。恐らくマーティン・スコセッシ監督はアメリカン・ニューシネマとしては初めてとなる、‘勝利を手中に収めた青臭い主人公たち’を撮れたという自負があるのではないのかと思うのだが、ローリング・ストーンズの今日に至るまでの成功は、かつてストーンズのリーダーであったブライアン・ジョーンズの‘挫折’によって成り立っていることを忘れるわけにはいかないのである。
福島県産の葉物野菜など摂取制限、首相が指示(読売新聞) - goo ニュース
出荷制限の他に摂取制限というものがあることを初めて知ったのであるが、ところで
この出荷制限と摂取制限に実質的な違いがあるのだろうか? 例えば今回規制値を
超える放射性物質が検出された福島県産のカブは、1検体分の検査結果しかなく、
データが少ないため、摂取制限は見送られたそうであるが、それならば大丈夫だと
いうことでわざわざ福島県産のカブを選んで食べるほど奇特な人はまずいないであろう。
それどころか何も制限されていない食材でさえも“福島県産”とついているだけで敬遠
されてしまうことは間違いない。つまり今回の摂取制限は福島県の農業に対しての
“死刑宣告”に等しいものになるだろう。そういう意味では茨城県の農業も危殆に瀕して
いると思う。