クワイエットルームにようこそ
2007年/日本
‘芸’を巡る考察
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
作品の冒頭で主人公の佐倉明日香が取材している風船芸人の「台本があってもそれを面白おかしく見せる芸がなければならない」という言葉が通奏低音のように流れる。実際に佐倉明日香は‘台本’を書いているゲームソフトを開発している男と結婚することになるのであるが、才能が無いのに無理して‘芸’をしたその旦那は左遷後に自殺に追い込まれてしまう。明日香の次の旦那になる焼畑鉄雄も‘台本’を書いている放送作家である。鉄雄の‘芸’が面白いかどうか微妙ではあるが、結局鉄雄は明日香が睡眠薬の過剰摂取で自殺未遂をした時に、彼女を看病するために作家を降板することなくミャンマー水島という‘芸’を選択し、執拗な明日香の電話にも出なくなる。佐倉明日香のつまずきは風俗体験記を書いたことをきっかけに‘台本’を書くライターになってはみたもののたかだか800字のコラムもなかなか書くことが出来ずに囚われてしまった、‘芸’が無ければ生きていけないという強迫観念であり、明日香が鉄雄のお尻を触って安心を得られる理由は夫の‘お尻芸’が世間で受けているからなのであろうが、彼女が入った精神療養施設には‘芸’などする必要がない奇矯な人々で溢れており、‘芸’の面白さの基準というものが曖昧なために‘芸’があってもなくてもオランダの画家エッシャー(M.C.Escher)が描いた『無限階段』のような人生から逃れることができないのであり、例え夫が医師であっても退院したはずの栗田は救急車で運ばれて戻ってきてしまうのである。
だから佐倉明日香は夫である焼畑鉄雄を初めとする全ての人間関係という‘システム’を断ってしまうことで精神療養施設からの脱出に成功するのであるが、ここには『カッコーの巣の上で』(ミロシュ・フォアマン監督 1975年)や『17歳のカルテ』(ジェームズ・マンゴールド監督 1999年)のような葛藤が全く無い。それほど簡単に人間関係が断てられるのであるならば、ジャック・ニコルソンもウィノナ・ライダーも苦労はしないはずだから、結局、最終的にはこの作品自体が‘芸’として面白いのかどうかが問われることになるのであるが、個人的には面白いと思った次第である。特にこの作品内でのハリセンボンの近藤春奈はどこに出ていたのか認識できなかったのであるが、普段は目立たない方の箕輪はるかの精神療養施設内における存在感は他を圧倒していた。
10日ぶり「いいとも」復活 元気届ける(サンケイスポーツ) - goo ニュース
今日の「笑っていいとも!」の「テレフォンショッキング」のゲストとしてミラクルひかるが
初登場として出演していた。本来であるならばミラクルひかるほどの実力があり、おまけに
美人でもあるのだから5年前頃からブレイクしていてもおかしくないと思うのであるが、
何故か目立つほどのテレビ出演はなく、もしかしたら紹介相手のYouとの電話でのやり取り
でYouの口癖の「死んじゃえばいいのに」をこのご時世に関係なくモノマネしてしまうあたり
が、ついでに敢えて今話題の森泉の未完成のモノマネする事と合わせてみても業界では
危険人物と見倣されているのかもしれない。しかし“危険人物”でなければ面白くないはず
なのだから昨夜の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」で全く面白くないはずの
山崎邦正が番組を卒業するという企画を楽しく見ていた。ナレーションが原田知世だった
こともあって今回は本当に卒業するのかと思って見ていたのであるが、またドッキリ企画
という事で山崎は番組に留まるらしい。視聴者をバカにするのもいい加減にしてほしい。