ヒトラーの贋札
2006年/ドイツ=オーストリア
‘贋’ユダヤ人
総合 90点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
主人公のサロモン・ソロヴィッチがサリーと名乗っていた理由はもちろん殺されないように自分がユダヤ人であること伏せてドイツ人と偽るためであるのだが、偽っていたのはサロモンだけではなく、サロモンを逮捕して出世したフリードリヒ・ヘルツォーク親衛隊少佐も実はナチスではなく、戦況がドイツに不利になってきた時にヘルツォークはサロモンに3人の子供たちをユダヤ人としてパスポートを作らせてスイスに移住させるし、サロモンが我が子のように可愛がっていたコーリャも結核であることをごまかして生活していた。
自分たちが作っている贋札がナチスに利用されることを知った印刷工のアドルフ・ブルガーはさらに同胞を追いつめてしまうことを理由にサボタージュしてしまい、偽のドル紙幣の制作は難航してしまうが、ユダヤ人として極めて正しい判断をしているブルガーをサロモンは責めることができない。やがて戦争が終結して、ブルガーは英雄視されるようになる。
生き延びるためには仕方がなかったのではあるが、それでもサロモンの行為は同胞に対する裏切りである。明らかにサロモンは‘贋’のユダヤ人なのであるが、彼の腕に刻まれた刻印は彼を‘正規’のユダヤ人として証明してしまう。それはまるで正規のポンド紙幣として流通してしまっているサロモンが作った贋札と類似する。ラストシーンでサロモンは自分が作った贋札をこれ見よがしにギャンブルに注ぎ込むのであるが、誰もその紙幣が本物なのかどうか怪しむこともなく、逆にカジノから感謝の気持ちとしてシャンパンが贈られてしまう。サロモンがカジノで知り合ったフランス人の女性に限らず、ギャンブルで有り金を全て失ったとしても強制収容所から生きて出られたのだからサロモンは幸運だと誰もが考えるのであろうが、誰にも気がつかれず、誰にも罰してもらえない‘贋’ユダヤ人という汚名を内に秘めたままサロモンは同胞と交われない屈折した孤独な人生を歩まなければならないのである。
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菅直人は東工大理学部応用物理学科を卒業しているらしく、だから12日の朝に
わざわざ現地を訪れて、1時間近く視察してしまい現場の作業を遅らせてしまった
らしいのであるが、上記の記事を纏めてみると、地震発生当初は東京電力が自分たち
で処理出来ると楽観していたらしいが、4号機全てに問題が発生していて、尚且つ
津波で諸々の安全装置が機能しないことに気がついた14日あたりから無理だと判断して
15日頃に首相に撤退したいという意思を告げたら叱責されたようである。確かに
最初から海水を使わなかったあたりはまだ廃炉にしたくないという未練が残っていた
形跡がある。今は見守るしかないけれど。