デビル
2011年/アメリカ
‘現人神’の可能性
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『デビル』は一応M・ナイト・シャマランの原案となっているが、本人も認めているように、‘密室’に集められた‘罪人’たちを10人から5人に変えた、1939年に発表されたアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった(And Then There Were None)』の翻案である。
『そして誰もいなくなった』はあくまでも推理小説であるが、『デビル』は真犯人とされるジェーン・コースキーの身体が密室のエレベーターから消えているためにサスペンス映画ではなく、オカルト映画になっている。
敢えてジェーンを殺人者ではなくて‘悪魔’にした理由は、自動車事故の際に、主人公のボーデンの妻と子供を見殺しにして5年間逃げていたトニーが、瀕死の状態のサラの代わりに命を差し出そうとした‘贖罪’をボーデンが受け入れることで、ボーデンを‘現人神’のように描こうという意図からだと思う。警備員のラミレスが最後に「もしも悪魔が実在するならば、神も実在するはずだ」というモノローグは、キリスト教信者が観るならばリアルに感じるのかもしれないが、個人的にはよく分からなかった。
冒頭の転倒しているフィラデルフィアの街並みを観るだけでも価値があるように思うのだが、このシーンが物語と全く絡んでいないことが惜しい。
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2011年7月20日の毎日新聞夕刊において藤原正司民主党参議院議員がインタビュー
に答えている。『「災害の原因は空前絶後の地震津波や。東電に責任を押しつけるのは
おかしい。莫大になる損害賠償を一民間企業が負担できるはずもない。そこに金を出し
たくない政府の思惑が見える」と独自の見解を示す。/さらに「半年もたてば、世論も
変わるわ。日本は農林水産業だけでは食べていけない。震災後、原発を減らせという
評論家が増えたが、産業・経済はどうなる。お父ちゃんの仕事がなくなってもええん
だったら検討しましょうよ」と続けた。』日本の産業・経済が原発だけで成り立っている
という、この関西電力出身者の意見は単純すぎて議論にさえならないのであるが、
「お父ちゃんの仕事がなくなってもええんだったら検討しましょうよ」という理屈こそが
今日までの原発のベースを成す“恫喝”まがいの物言いであることは間違いなさそうだ。