私が、生きる肌
2011年/スペイン
天才外科医の不可思議な行動
総合 60点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
主人公の形成外科医であるロベル・レガルの行動は天才であるが故に、私にはいまひとつ把握しきれなかった。ロベルの娘のノルマは、交通事故をきっかけとして母親が自殺してしまったために精神のバランスを崩しているのであるが、体調が回復しかけた頃にロベルがあるパーティーに連れ出した。しかし何故か娘から目を離してしまい、その間にノルマはビセンテに襲われたことが原因で、その後に助けに来たロベル自身を父親ではなくて強姦魔だと思い込んだ挙句に自殺してしまうのである。ロベルは夜中にバイクで逃走したビセンテの後姿を見ただけであったが、すぐに犯人と特定して突き止めてしまう。ここまでのストーリー展開があっさりしており、ロベル・レガルを演じたアントニオ・バンデラスの冷静さも加わることで執着心や狂気が殺がれているように思う。
環境によりそれまでの性格が変化してしまうという話ならば、例えば『砂の女』(勅使河原宏監督 1964年)などがあるが、ロベル・レガルに監禁されているベラ・クルスはヨガを取り入れながら、捕まった日付け「2006年6月20日」から現在「2012年2月18日」までの日付けを途中で様々なイメージを加えながら壁一面に書き続け、アイデンティティーを保とうと努める。終始監視下に置いておきながらロベルがそのようなベラの企みに気がつけないところも理解に苦しむ。
ラストシーンも息子と母親の感動的になるはずの再会のシーンが途切れてしまっており、息子を探し続けていた肝心の母親の気持ちが汲み取れず、せっかくの良いアイデアが、ロベルとマリリアも含む親子間の葛藤の物語として昇華されていない。
本作には様々な美術作品が取り入れられているが、一部が引用されているドキュメンタリー映画『The Spider, the Mistress and the Tangerine』のルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)の作品に多分に影響を受けていると思う。六本木ヒルズにある蜘蛛の彫刻作品を制作した人である。
AKB篠田のスピーチに「名言」の声(R25) - goo ニュース
やっぱり他の人たちもそう思っていたのだと納得した。『DOCUMENTARY of AKB48
to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うだろう?』という映画の中で
篠田麻里子が答えていたインタビューも印象的で、メンバーの中で最年長であることを
十分に意識している篠田は、自分のこと以上に他のメンバーのことを配慮しているような
発言で私は好感を持ったのであるが、篠田麻里子がユニークなのはそれを本気で言って
いるのか、“ネタ”として言っているのか悟られないようにしている点であって、だから
「上からマリコ」という歌の歌詞はそのような篠田の性格を的確に表現していると思うので
あって、その絶妙な“芝居”を映画やテレビドラマで活かせればいつでも卒業できるだろう。