ポテチ
2011年/日本
‘上昇’の失敗
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『ガール』(深川栄洋監督 2012年)が‘落ちる’ことをテーマにした作品とするのであるならば、本作は‘上がる’ことをテーマにした作品と言えるだろう。冒頭で主人公の今村忠司が黒澤に語る話の内容はリンゴが落ちるのを見た瞬間に思いついた万有引力の法則なのであるが、それはアイザック・ニュートンが1665年頃に既に発見していたものだった。大西若葉はビルからの飛び降り自殺を今村に止められ、今村の親分の中村も高校時代の落球のために野球をやめてしまうなど、‘落ちる’ことに関してはことごとく失敗している。それとは対照的に今村は若葉と共にエレベーターに乗って上がることで尾崎を騙そうとしていたカップルを制裁し、黒澤も若葉を連れてエレベーターに乗って上がり、堂島監督の浮気現場を撮影することで、尾崎の試合の出場を確約させる。
このように本作は‘落ちる’ことの失敗から‘上がる’ことを目指すことになり、当然そのクライマックスで尾崎が放つ特大のホームランは誰にも確認できないくらいに‘上がって’いくべきだと思うのであるが、残念なことに中村義洋監督本人がキャッチしてしまっており、ギャグとしてはともかくカタルシスとしてならば殺がれてしまっている。
原子力機構、HPで女性を「放射性物質」…削除(読売新聞) - goo ニュース
茨城県東海村にある独立行政法人「日本原子力研究開発機構」の東海研究開発センター
核燃料サイクル工学研究所のホームページに、「放射性物質」などの用語を女性が怒る様子
に例える記述があり、原子力に関する専門用語を分かりやすく説明するために開設している
コーナーにおいて、夫婦喧嘩をしている女性の様子のイラストを掲げ、「奥さんの“怒鳴り声”
が『放射線』」、「怒鳴り声を上げてしまうような奥さんの“興奮している状態”が『放射能』」、
「怒って興奮している奥さんそのものが『放射性物質』」と記述していたのであるが、「誤解を
招く表現があった」として該当部分を削除したようであるが、これはもちろん“例え”が
間違っている訳であって、奥さんの“怒鳴り声”は既に“放射能”であろうし怒鳴り声を上げて
しまうような奥さんの“興奮している状態”は“炉心溶融”であろう。