劇場版 BLOOD-C The Last Dark
2012年/日本
崇高すぎる愛について
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
201×年の冬の東京では、世界企業「セブンスヘブン」を後ろ盾にした七原文人が、自分に不利益な情報が洩れることを防ぐために情報ツールの扱いが上手い未成年の青少年たちを完全管理下に置く、21時以降外出禁止の青少年保護条例を施行していた。実は、文人は社会を裏から支配する「塔」のトップであり、主人公の更衣小夜は文人に復讐しようと東京に来ていたのであるが、‘古きもの’から柊真奈を救ったことをきっかけに、真奈が所属するネットコミュニティ・サーラットのメンバーたちと文人を仕留めるために行動を共にすることになる。
ネットで調べた結果、私立十字学園に七原文人が講演に訪れるという情報を全く罠とも疑わずににうかつに信じてしまうメンバーを非難出来ない。彼らをまとめていた、ITベンチャーのシスネット代表の殯蔵人は、実は七原文人と親戚であり、青少年保護条例から溢れた優秀な若者たちを囲っておくことが蔵人の真の目的だからである。しかし文人の居場所を突き止めて、小夜が「塔」に乗り込んでいった後のストーリー展開がよく分からない。小夜と戦っていた実行部隊指揮官の九頭は突然頭に装着したもので怪物化してしまうのであるが、人間を殺せないという弱点を持つ小夜にとっては怪物になってもらった方が都合が良くなってしまう。
七原文人と殯蔵人は土壇場で仲違いしてしまうのであるが、文人に返り討ちにあい怪物化した蔵人を討った後に、小夜は文人も討つことになる。その際に文人は小夜に、「僕が人間だったならば」と言い残して死ぬのであるが、それはもちろんテレビアニメ版において「君が人間を殺せるようになったら」と言い残して行方をくらました七原文人自身の言葉を受け継ぐものである。しかし結局、その言葉の真意どころか、文人が青少年保護条例を施行してまで成し遂げようとしていたことも分からないまま終わってしまう。ヴィジュアルが素晴らしいだけに残念な結末である。
オウム・高橋容疑者、逃亡の参考にした本?(読売新聞) - goo ニュース
オウム真理教による地下鉄サリン事件で、特別手配中の高橋克也が防犯カメラに関する本
を“参考”に逃亡を続けているということ以上に興味深いことは、潜伏していた川崎市の建設
会社社員寮から見つかった約30冊と言われている他の本である。テレビで表紙がちらっと
映し出されただけであったが、何故かそれは麻原彰晃のものではなく、カルロス・カスタネダ
の著書が2冊の他に中沢新一の『三万年の死の教え―チベット「死者の書」の世界』だった。
つまり高橋克也はいまだに精神世界には興味があるようなのだが、それが自身が所属する
教祖の物ではなく、カスタネダや中沢のものである事が何を意味するのか今は分からない。