MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ピートと秘密の友達』

2017-01-23 00:03:06 | goo映画レビュー

原題:『Pete's Dragon』
監督:デヴィッド・ロウリー
脚本:デヴィッド・ロウリー/トビー・ハルブルックス
撮影:ボジョン・バッゼリ
出演:オークス・フェグリー/ブライス・ダラス・ハワード/ウーナ・ローレンス/ロバート・レッドフォード
2016年/アメリカ

年月が経つ速さについて

 交通事故により両親を失い、自身も森の中に迷い込んでしまった主人公の5歳のピートはその後6年間、人と関わることなくドラゴンのエリオットと暮していたのだが、ナタリーや森林警備員のグレースやグレースの父親のミーチャムとの出会いにより再び人間と暮すきっかけを掴む。しかしエリオットを巡って諍いが生じ、ピートはエリオットを守るために再び森の戻る決心をする。そこで重要となるアイテムがピートが亡くなった両親にプレゼントされていた絵本『Elliot Gets Lost(迷子になったエリオット)』である。
 そこに描かれていたことは自分と同じように森の中で迷っていた子犬のエリオットが家族と再会する話なのであるが、それだけならばピートは心を動かされることはなかったであろう。ピートが感動した部分はその絵本に彼の両親がピートのことを愛しているというメッセージが残されていたからなのであるが、何故かそこが字幕で翻訳されていないから分かりにくい。
 ピートが新しい家族と暮すことになるのは分かるものの、ラストにおいてドラゴンのエリオットも新しい仲間を見つけて暮らしていることは都合が良すぎるとは思うが、ディズニー作品だから仕方がないのかもしれない。
 しかし吹き替え版を観て驚いたことは、ミーチャムを演じたロバート・レッドフォードの声が完全な老人の声だったことで、吹き替えは勝部演之という78歳の声優なのだが、ロバート・レッドフォードは80歳なので文句の言いようがなく、若いイメージしかなかったロバート・レッドフォードの想像以上の「老い」に驚かされた次第である。


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