原題:『好きになるその瞬間を。~告白実行委員会~』
監督:柳沢テツヤ
脚本:成田良美
撮影:関谷能弘
出演:麻倉もも/代永翼/花江夏樹/細谷佳正/松岡禎丞/東山奈央/神谷浩史/豊崎愛生
2016年/日本
歌の上手さを凌駕する声の良さについて
本作は片想いをこじらせまくっているストーリーで『ポッピンQ』(宮原直樹監督 2016年)同様に「エピソード0」と言っても過言ではないと思うが、個人的にはエンディング曲の「大嫌いなはずだった。」という曲の良さだけで本作を推したいと思う。
不思議なことにHoneyWorksが手掛けた「大嫌いなはずだった。」という曲はさゆりんご軍団と真夏さんリスペクト軍団によって歌われている。「誰やねん!」という話はもっともで、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーの松村沙友理がリーダーを務める「さゆりんご軍団」と同メンバーの秋元真夏がリーダーを務める「真夏さんリスペクト軍団」のメンバーによって歌われているのである。
問題なのはこの2人のリーダーが音痴であるという事実で、実際に秋元はメンバーの西野七瀬に隣で歌われるとピッチが取れないと言われている惨状なのであるが、それにも関わらず名曲と断言しても構わないクオリティーの高さなのである。声と機材の良さに助けられているのであるが、これほどの名曲が生で再現できないことが惜しまれる。