MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『五日物語 ―3つの王国と3人の女―』

2017-01-30 00:27:08 | goo映画レビュー

原題:『Il racconto dei racconti』 英題:『Tale of Tales』
監督:マッテオ・ガローネ
脚本:エドゥアルド・アルビナティ/ウーゴ・キーティ/マッテオ・ガローネ/マッシモ・ガウディオソ
撮影:ピーター・サシツキー
出演:サルマ・ハエック/ヴァンサン・カッセル/トビー・ジョーンズ/シャーリー・ヘンダーソン
2015年/イタリア・フランス・イギリス

「オムニバス」と「ヨーロッパ」の親和性について

 3話から成るオムニバスドラマはそれぞれ「誕生(The Queen)」「若さ(The Flea)」「老い(The Two Old Women)」の3つのテーマがラストで交錯する構成になっている。このようなオムニバス映画は、例えば、『巷の恋』(フェデリコ・フェリーニ、ミケランジェロ・アントニオーニ、カルロ・リッツァーニ、ディーノ・リージ、フランチェスコ・マゼッリ、チェーザレ・ザヴァッティーニ、アルベルト・ラットゥアーダ共同監督 1953年)や『ロゴパグ』(ロベルト・ロッセリーニ、ジャン=リュック・ゴダール、ピエル・パオロ・パゾリーニ、ウーゴ・グレゴレッティ共同監督 1963年)や『世にも怪奇な物語』(ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ共同監督 1968年)など昔はよく撮られていたような気もするが、何故かそのほとんどはヨーロッパ作品(ほとんどイタリア)で、本作もその流れで製作された作品であろう。
 結局、人生はどちらに転ぶか最期まで分からないということは、ラストで上空で燃える綱の上を渡る曲芸師によって暗示されている。


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