(2020年11月11日付毎日新聞夕刊)
アメリカ大統領選で勝利を確実にした民主党のジョー・バイデン前副大統領が11月10日に地元デラウェア州ウィルミントンの記者会見で、敗北を認めていないドナルド・トランプ大統領について「率直に言って、恥ずかしいことだ」と批判したと日本で報道されているのだが、原文を確認してみると、
「I just think it's an embarrassment, quite frankly. The only thing that......how can I say this tactfully? I think it will not help the presiden't legacy.」
と答えていて拙訳してみると、
「率直に言わせてもらえば、困惑(an embarrassment)しかない。唯一言えることは......気の利いた言い方ができないかな......つまりそれ(トランプの行為)は彼のアメリカ大統領としての遺産に貢献することにはならないと思うんだ。」
となると思う。問題は「embarrassment」という単語の解釈で、日本の学校では「困惑」と教えられるはずで、文脈とバイデンの口調も勘案するならば「困惑」で間違いないと思うのだが、何故日本のどのメディアも「恥ずかしい」と訳しているのか分からない。改めて言うのもなんだが「恥ずかしい」は「shame」だと思う。
Biden: Trump's behaviour is 'an embarrassment'
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/world/20201111-567-OYT1T50122