MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』

2024-06-02 19:44:32 | goo映画レビュー

原題:『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』
監督:相原裕美
出演:きたやまおさむ/松山猛/朝妻一郎/新田和長/つのだ☆ひろ/小原礼/今井裕/高中正義/クリス・トーマス/泉谷しげる/坂崎幸之助/重実博/コシノジュンコ/三國清三/門上武司/高野寛/高田漣/坂本美雨/石川紅奈(soraya)
2024年/日本

ブライアン・フェリーになれなかった男について

 日本のロックバンドのリーダーがイギリス人のプロデューサーに妻を寝取られたという事実は加藤和彦のプライドを大きく傷つけたような気がする。ヴォーカルがいなくなっても加藤本人がヴォーカルを務めればイギリスの音楽チャートを賑わした可能性はあったように思う。事実、加藤夫妻がいなくなっても今井裕、後藤次利、高中正義、高橋幸宏は「サディスティック」として活動したのだから、やはり加藤がヴォーカルを担えばよかったのである。そこに関しては誰も発言していなかったのだが、善し悪しはともかく安井かずみと結婚したことで加藤は海外進出を諦めたように感じた。
 加藤のパーソナリティに関しては精神科医のきたやまおさむが的確にコメントしていた。
 加藤和彦が竹内まりあとスタジオで撮った写真に写っている、竹内が持っていたアルバムはマイケル・フランシスが1976年にリリースしたアルバム『ジ・アート・オブ・ティー(The Art of Tea)』だったが、フランシスの唯一のヒット曲である「ポプシクル・トーズ」を和訳しておきたい。因みにポプシクルとはアメリカで売られているアイスキャンディーで、トーズはつま先である。つまりこの歌は南北アメリカ大陸を女性に身体に見立てた歌なのである。

「Popsicle Toes」 Michael Franks 日本語訳

神がリズムを与えてくれた時
間違いなく神は君を認めたからなんだ
君ならば「2」で足したり引いたり掛けたり割ったりできるんだ

今日が君の誕生日だということは知っている
僕は薔薇を買ったりはしなかったけれど
代わりに僕はこの歌を書いたんだ
「ポプシクル・トーズ」というタイトルの歌を

ポプシクル・トーズ
ポプシクル・トーズはいつも冷たい
ポプシクル・トーズ
君はこれら全てのポプシクル・トーズを晒すくらい勇気がある

君ならこの容姿端麗さでミス・ペンシルバニアになれるに違いない
僕が裸でいる時に限って
何故君は君のペンタックスにフィルムを入れてないんだ?
僕たちは誕生日会を開くべきだし
君は誕生日のために用意した服を着ることができるのだから
僕たちはフロアーで踊ることも
それらのポプシクル・トーズを探索しに行くこともできる
君ならばこの水夫(=歌っている本人)が今まで見た中で
もっとも素敵なミス・ノースアメリカを手に入れられた
僕は君の暖かいブラジルを感じたいし
君のパナマに触れてみたいんだ(ド下ネタ!)

でも君のティエラデルフエゴはほとんどいつも冷たい
僕たちがそれを溶かすまで
僕たちは行ったり来たりしなければならないんだ
ポプシクル・トーズ
ポプシクル・トーズ
ポプシクル・トーズはいつも冷たい
ポプシクル・トーズ
君はこれら全てのポプシクル・トーズを晒すくらい勇気がある

The Manhattan Transfer - Popsicle Toes (Official Audio)
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/crankin/entertainment/crankin-14452510


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