原題:『アイ・アム まきもと』
監督:水田伸生
脚本:倉持裕
撮影:中山光一
出演:阿部サダヲ/満島ひかり/宇崎竜童/松下洸平/でんでん/松尾スズキ/坪倉由幸/宮沢りえ/國村隼
2022年/日本
主人公の性格が歪んだ原因について
『おみおくりの作法(Still Life)』(ウベルト・パゾリーニ監督 2013年)のリメイクで、ほぼ忠実らしく、もちろんラストのオチも同じなのだが、どうも個人的にはベタな感じしか抱けず、『おみおくりの作法』はイギリス・イタリアのヨーロッパの製作だから成り立っているわけで、日本人の気質に合うかどうかは微妙だと思う。
主人公で市役所の「おみおくり係」として働く牧本壮が信号を無視してまで白鳥に夢中になるほどの動機があるかどうかも微妙なのだが、なによりも津森塔子を始め、蕪木孝一郎の関係者たちが牧本が葬儀に来ないことに誰もほとんど関心を抱くことなく、例え神代亨に「粘り勝ち」だと褒められたとしても余りにも牧本に冷た過ぎるのではないかと思う。死んでから感謝されてもねぇ、という感じ。
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