寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

台北の街をぶらり散歩する(前編)

2009年07月08日 | 

台北観光最終日の朝、少し早起きしてホテルを出た。横断歩道の信号機は秒数と歩行者マークが点滅する仕組みになっている。目の悪いお年寄りに優しい配慮だと思う。台北では交通の足として原付が重宝される。かつてTさんはこんな話をした。

街中を走る原付

「台北で自転車に乗っている人を見かけないでしょ。これほど交通量の激しい街でチンタラ自転車なんかこいでたら命がいくらあっても足りないよ。ここでは車よりも原付優先だからね。ほら、原付が常に車の前に停まってる。日本で同じことをしたらば大変なことになるだろうけど(笑)」

私が最初に台湾を訪れてタクシーに乗った時の体験を記しておこう。タクシーの中から3人乗りの原付を何台も見て「何じゃ、こりゃ」と思った。交通渋滞に巻き込まれてタクシーの運ちゃんが急ブレーキを踏むと、後ろを走っていた原付の兄ちゃんが足を伸ばしてタクシーのバンパーを蹴って減速した。兄ちゃんは謝りもしないし、運ちゃんは平然としている。言葉を失ったマネキンのような私に対してTさんはポツリと「台北ではありふれたことだ」と言った。

あれから12年経った現在も乱暴な運転が横行しているのかは知らない。しかし、原付の弾丸スタートはちっとも変わっていないように思えた。

黄色のタクシーと原付

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