寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

関東の鰻文化

2009年07月20日 | 食材

長期にわたる北関東暮らしで海の魚は諦めざるを得なかったが、川魚の代表格である鰻を食べる楽しみを覚えた。小さな町には牛丼チェーン店よりもはるかに多くの鰻屋があった。

広島の人間は鰻を注文してすぐに出てくると勝手に思い込んでいるが、北関東では注文を聞いてから捌くところが大半である。蒸し工程も入るので大体30~40分待つのは当たり前なのである。私は肝焼きやうざくをつまんで酒を飲み、鰻が焼きあがるのを気長に待っていた。

地元に帰って来てから鰻屋に行くことがめっきり少なくなったのは好みの味を出す店が無いためである。蒲焼のタレが甘過ぎて足が向かない店がほとんどだ。せっかく良質の鰻を仕入れてもあのくどい甘みのタレを使ったのでは台無しである。

ばら寿司の甘さには割と寛容な私だが、鰻のタレに関しては滅法厳しい(笑)。東京の上品な鰻料理に慣れてしまうとこっちのはえらく下賎に感じる。鰻に関しては素直に関東に軍配を上げたい。土用の丑=鰻と思い込む地域の人間は本当の味を知らないのが極めて多いと付け加えておこう(笑)

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乱気流に巻き込まれたチャイナエアライン機

2009年07月20日 | 

チャイナエアライン機が台湾桃園国際空港を飛び立ってからしばらくして機内食が配られた。後部に座っていたのでかなり待たされた。ちょうど私のところでご飯が無くなり、隣の老人は望みもしない麺類を手渡されむっとしていた。

お代わりの白ワインを注いでもらった時に突如異変が生じた。乱気流に巻き込まれた飛行機は上昇下降を繰り返した。ワインはこぼれそうになるし、食べ物を口に入れることすら難しい。揺れは10分弱続き、食事を楽しんでいる暇はなかった。旅の疲れはピークに達していたのだろう。欠伸が出始めてすぐに眠りに落ちた。

機内アナウンスで正気に戻った時には三原市の上空に入っていた。夜空を照らす街の灯りがキャンドルライトのようでとても美しかった。日本に無事帰ってこられたのが何より嬉しかった。

帰国後すぐに旅行記をまとめるつもりだったが、それが実現するには2年以上の月日を要した。私は僅かな写真と走り書きのメモを頼りに記憶の糸を手繰った。

自分でも驚くほど記憶が鮮明だったのは、やはり友人との再会が大きかったのだと思う。また、自分の目、耳、鼻、舌で感じ取った異国の雰囲気を写真をメインにして説明するのは実に愚かしいと感じた。

あくまでも文章が「造り」であって、写真は所詮脇に添えられた「つま」でしかないということだ(笑)

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