寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

昭和3年に創設された台北帝国大学

2009年07月11日 | 

台北帝国大学は、上山満之進台湾総督時代の昭和3(1928)年3月に創設された。当初、文政、理農の2学部だけだったが、後に医学部と工学部が増設された。

そして昭和16年6月に要望の多かった大学予科(3年制の旧制高校に相当するもの)が開校した。※卒業生は四八八人、在籍者は一六一三人(定員)とされ、台湾人の比率は一割強と推定される(「旧制高校物語」秦郁彦 文春新書 平成15年)。大日本帝国の敗戦により台北帝大はわずか17年で短い歴史の幕を閉じた。

台中市の(旧制)中学4年修了で昭和19年4月に予科入学を果たした名武昌人さんは自由な雰囲気の中で学業を続けられたのは最初の1年だけと回想している。偉そうな配属将校が学内にいて鬱陶しかったことについては他に何人もの大学関係者が手記を残しており、不快感をあらわにしているのを読んだ記憶がある。

パッケージツアーの日程には当然の如く旧台北帝大は含まれていなかったが、私はどうしてもここを訪れたかった。TさんとRさんの尽力の甲斐あって最終日のスケジュールの大半を変更することができたのである。

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