斜め切りにした腸詰。八角(スターアニス)がよく効いており甘めの味付けである。台北特有と言ってもいいだろう。
Rさんは料理には手をつけず麦酒をなめるように飲んでいたが、私の食いっぷりが余程面白かったのだろう。沈黙を破ってこう言った。
「貴方は美味しそうに食べるのね。しかもきれいに(笑)」
「本当に旨いんですよ。私がオベンチャラを言わないのを知ってるでしょ」
「この人は食べ物の味に関して決して嘘を言わねぇ。俺もモツが食えたら評価できるんだが。ダメなもんはダメだ」
Tさんがチャチャを入れた。
豚タンで生野菜を包みマヨネーズを少しつけたのが、いいアテになった。追加注文した麦酒の栓を抜いて皆のコップに均等に注ぎ分けた。

