寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

岡山市北区吉備津の福田海本部・鼻ぐり塚(後編)

2014年03月01日 | 
受付で100円を払い護摩木と福田海本部境内案内(裏面は鼻ぐり塚)が印刷されたA4版用紙を手に取って中堂の前を通過した。小さなお堂の前にあった御釜が中山通幽師と吉備津神社との浅からぬ関係を物語っていた。昭和七年(1932)に建立された千年塚の碑の脇を歩いて石段を上ると鼻ぐり塚である。

千年塚と刻まれた石碑

鼻ぐり塚について

 かつてわが国の農村では、牛を飼い、田畑の耕作の労役等に使用していました。牛は家族の一員のように大切に育てられました。その際、牛の鼻に穴を穿ち、鼻輪(鼻環、鼻ぐり)をはめ、それに縄を結んで使役していました。やがて牛は飼い主の手をはなれて売りに出され、解体されて肉となり皮となりその最期を迎えます。牛はその一生のすべてを人間のために尽くしてきたといえましょう。
 こうした牛の大恩に報いるため、死後残された鼻輪(鼻環、鼻ぐり)を牛の唯一の形見として集めて浄祭することを福田海開祖中山通幽師が発願されたのであります。篤信の方々のお力により全国から鼻輪は収集され、現在もその事業は続いています。
 鼻ぐり塚はもと円墳であり、その墳丘上に鼻輪を積んでいます。石室内には真鍮製の鼻輪を溶かして作った阿弥陀の宝号を刻印した金属板が安置されています。また、正面には馬頭観世音菩薩を祀っています。昭和初年に塚が建立されて以来、現在までおさめられた鼻輪の数は七百万を超え、現在も畜類供養のため、春、畜魂祭を行っており、年間数万個の鼻輪が塚におさめられています。

鼻ぐり塚(千年塚)

私は鼻ぐり塚前に護摩木を供えて手を合わせた。動物だけでなく植物の命も毎日いただいて生きる人間。しかし、感謝の念すら忘れて暮らしているのが大多数である。

牛の像

豚の像

ここに立つと己が業の深い生き物であることを認識できる。牛さん、豚さんの穏やかな表情に幾分か救われた私は備前國エリアへと足を延ばした。

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福山市津波ハザードマップが完成

2014年03月01日 | 日記
町内会の役員が津波ハザードマップを今頃になって持って来た(他所より遅い)。南海トラフを震源とする大地震が発生した場合、広島県福山市にも津波が到達すると予想される。市は大きな揺れが収まったのを確認したらすぐに高台(指定の避難場所や山)に逃げるようにと注意を促している。

津波ハザードマップ(市中心部と大門エリア)

市中心部で最も危険なのが曙町・新涯町そして箕島町の一部である。私が暮らす町も江戸期の干拓地なので安心はできないエリアだ。自宅からは自転車か徒歩で避難することになろう。老朽化した建物(たとえ津波指定避難場所であっても)を避けて近くの山へ駆け上がるのがベストだと思う(所要時間は10分程度)。

津波ハザードマップ(裏)

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