画像を見て「醤油の色がほとんどついていないじゃない」と思った方は東海、関東、東北地方で生まれ育った人だろう。濃口醤油に慣れ親しんだ人に「薄口醤油」の特性を手短に語るのは非常に難しい。
あえて簡単にまとめればこうなる。薄口醤油は濃口よりも若干塩分が高い、色をあまりつけたくない料理(西日本では吸い物、茶碗蒸しなど)に使用することが多い。
食材が醤油の色でしっかりと染まるのが「美味しいそう」と感じる人がいれば、その逆の人もいるということを言いたいのだ。だから私は炊き込みご飯には薄口醤油しか使わない。色をできるだけ淡くしてすっきりした味わいを出すには薄口醤油が欠かせないのである。
私が関東で暮らしていた頃には龍野の薄口醤油が入手困難であった。東京までわざわざ出掛けて百貨店で購入するのが腹立たしいので、定期的に実家から送って貰っていた。だから故郷に再び戻って薄口醤油を手軽に使えるようになった時には涙が出るほど嬉しかった。
ねっとりとした舌触りで甘みの強いイカは寿司ネタとしても人気が高い。私もこれは好きだ。ただし、獲れたてが一番旨いという説には首を傾げる(笑)
先日、地元のテレビ局が旬の食材としてコウイカを取り上げていた。漁師が仕掛けを引き揚げると活きのいいコウイカが真っ黒なスミを吐く(だからスミイカとも呼ばれる)。問題はここからである。漁師が手際よくイカを捌き垢抜けないレポーターに刺身を食べさせた。
私は田舎娘がその味に感動してオーバーな褒め言葉を発しているのを見て「とうじんが!コリコリとした食感がいいだけで旨味はさほどのってないだろうか」と言った。知識と味覚のレベルの低さをプロだけでなく多くの県民が笑ったことだろう。番組を安易に作って流すだけではお役所仕事と同じである。料理番組では良質なものを制作するテレビ朝日系列を少しは見習ったらよいのにと思わずにはいられなかった。
画像は広島ではコウイカの名で売られることが多いが、シリヤケイカという別種である。かたい身は旨み、甘み共にスミイカよりも弱い(のが難)
産経新聞の高畑昭男さんが今日の朝刊に手厳しいことを書いておられたが、「正論」である。夏祭りの後の侘しさを今頃かみしめている連中は「反省」に2年の月日が必要だろう(笑)
鳩山由紀夫内閣の支持率が20%を切った(時事通信)と伝えられたのは14日だった。
政権発足時(昨年9月)の7割と比べると、8カ月で50ポイントも失った政権は過去に例がなく、ワースト記録だそうだ。そのすさまじさには驚くが、普天間移設や政治とカネの問題などでの民主党と鳩山政権の迷走と不誠実な対応ぶりをみれば、当然としかいいようがない。
首相と党幹事長の双発エンジンが停止して、まっしぐらに墜落していく飛行機のようだ。だが、鳩山氏らの政策や言動を冷静に観察すれば、こうなることは昨年の総選挙前にかなり予想できたはずだった。
それなのに、「民主党にやらせてみたい」という甘い期待に踊った人々が多かった。それが日本の不幸の始まりだったのではないか。
問題は政治の失速が与党だけでなく、国民全体の利益を日々道づれにしつつあることだ。…
…公約違反など身内の問題を正せずに、日本の政治を変えることができるのか。有権者もその点を見ていると思う。
数年前に我が街を訪れて「民主党に一度やらせてみてもよい」と発言した屋山太郎さんが某テレビ番組で「(民主党の議員は選挙に突入して)南無阿弥陀仏と言って沈んでいくしかない」と呟いているのを見て私は顔を歪めた。有権者の一部は「言い訳名人達」を目を細めて見ながらこう思っていることだろう。
「死して屍拾う者なし」と。
鳩山由紀夫内閣の支持率が20%を切った(時事通信)と伝えられたのは14日だった。
政権発足時(昨年9月)の7割と比べると、8カ月で50ポイントも失った政権は過去に例がなく、ワースト記録だそうだ。そのすさまじさには驚くが、普天間移設や政治とカネの問題などでの民主党と鳩山政権の迷走と不誠実な対応ぶりをみれば、当然としかいいようがない。
首相と党幹事長の双発エンジンが停止して、まっしぐらに墜落していく飛行機のようだ。だが、鳩山氏らの政策や言動を冷静に観察すれば、こうなることは昨年の総選挙前にかなり予想できたはずだった。
それなのに、「民主党にやらせてみたい」という甘い期待に踊った人々が多かった。それが日本の不幸の始まりだったのではないか。
問題は政治の失速が与党だけでなく、国民全体の利益を日々道づれにしつつあることだ。…
…公約違反など身内の問題を正せずに、日本の政治を変えることができるのか。有権者もその点を見ていると思う。
数年前に我が街を訪れて「民主党に一度やらせてみてもよい」と発言した屋山太郎さんが某テレビ番組で「(民主党の議員は選挙に突入して)南無阿弥陀仏と言って沈んでいくしかない」と呟いているのを見て私は顔を歪めた。有権者の一部は「言い訳名人達」を目を細めて見ながらこう思っていることだろう。
「死して屍拾う者なし」と。