イカ肝とキャベツのパスタ

アンチョビとキャベツのパスタは有名だが、アンチョビの代替品としてイカの塩辛を用いることも可能だ。但し熟成が進んだ塩辛はクセが強いので私は生の肝に薄塩をあて数時間置いたものを使う。

作り方は簡単、ぺペロンチーノに具（イカの肝・身と茹でキャベツ）が入るだけである。ガーリックオイルにタカノツメの辛味を移し、適度に脱水したイカの肝を加えて潰しペースト状にする。続いてイカの身と茹でキャベツを投入しよく混ぜ合わせてソースは完成。

茹でたパスタをこのソースと和えて出来上がり。ニンニクの香りが漂う肝の濃厚な旨味をまとったパスタは和食の範疇に入れてもよい。スルメイカを丸買いした時に作ってみてはどうだろうか？

始末料理・大根の皮の煮物

大根の皮は意外に美味しい。厚めに剥いた皮（おでんの大根を準備する時に出たもの）を室内で２～３日乾燥させる。食感でいうと生と切干大根の中間が理想である。

適度に干した皮を５ミリ幅に刻み出汁・砂糖・醤油を合わせた調味液で煮つける。きんぴら風に胡麻油で炒めて炊くのもよし、仕上げに煎り胡麻を振って香りをつけるのもおすすめだ。

福山市・国道２号の千間土手西交差点から北上する

国道２号の千間土手西交差点のほぼ中央から北が東深津町、南が手城町である。千間という長い距離を示す土手は水野家時代に深津沖新田造成（現東深津町など）のために築かれた。深津に農地ができた後は土手より南で干拓が進められた。

深津郡深津村
正保年中ニ水野侯千間堤ヲ築テ市村引野深津等ノ新田ヲ開カル

『福山志料』

まさに干拓の歴史を示す地名（交差点・バス停）が今でも残っているのである。福山駅前から高速バスで広島方面へ移動したことのある人は「次は、せんげんどて」というアナウンスを聞いているはずだ。



私は交差点からパチンコ・ハリウッドを横目に北へ進んだ。王子山の麓の家では猿のようなポーズをしたおっさんが松の木の剪定を行っていた。

ご飯とソース焼きそばの組み合わせは「あり」それとも「なし」

ちょっと前に某テレビ番組で大阪の有名な食べものとご飯の組み合わせを外国人（３ヶ国）が評価する特集があった。３人は結局同じ結論に至った。お好み焼きとご飯はＯＫだが、焼きそばとご飯はありあえない、と。

「興味深い指摘だ」と思った。なぜなら私自身が焼きそばをおかずとしてご飯を食べたことがあまりなかったからだ。確かにボソボソした食感のものと米粒を一緒に飲み込むのは相当「キツい」感じがする。日本人がラーメンライスに抵抗感をあまり感じないのは塩気のきいたスープが飯と麺との間を取り持つからだろう。